1.はじめに
2019年春期の応用情報技術者試験に合格することができました。
先人の皆様の合格体験記、大変お世話になりました。
感謝の意を込めて、私も応用情報の攻略記事をワザップに投稿したいと思いここに記します。
勉強方法・心がけなど、下記の振り返りで参考になる点などございましたら幸いです。
2.心がけたこと(応用哲学の三信)
2018年秋期の基本情報技術者試験に合格したIT2年目の小日向Pです。
応用情報は4月20日の試験に向けて、2月後半ぐらいからガッツリ勉強に取り組み始めました。
心がけとして伝えたいのはこの辺りです。
- 過去問ドットコムを信じる
- 「午後問は10連ガチャ」と自分に言い聞かせる
- 午後の守備範囲を広げる
3.午前について
通勤時間を利用して過去問道場をやり込むのが一番だと思います。
キーワードを見た瞬間に回答を選べるぐらいまで是非。
午後のことまで考えるとデータベース等で絞り込んで演習を重ねると効率的かもしれません。午前の知識は無駄になりませんよ!
直前3日間では出題範囲をストラテジ・法令分野などの苦手分野に絞って復習をしていました。
正直なところ、今回は午前の方がキツかったです。油断せぬよう最後まで詰め込みましょう!
3.午後問は難易度10連ガチャです。当たりを探しましょう!
これを伝えたくて記事を書きました。
まず、試験の回によって分野ごとの難易度に大きくバラツキがあります。これはもう仕方が無いんです。
幅広い分野をカバーしきっての応用情報技術者試験、私はそう受け取りました。
私自身いくら得意な分野でも、問題によっては5点しか取れないことがザラにありました。
しかし不思議と合格率は毎年20%付近をキープしています。試験自体の難易度は変わらないのです。
つまり「今回はやけに難しい!」と感じた問題の裏には、他分野で帳尻を合わせるように簡単な問題が出ていたりします。ここが狙い目です。
4.ガチャの当たりを引くには?(守備範囲を広げる)
応用情報技術者試験は11分野の中から情報セキュリティが必須、残り10分野から4つを選んだ合計5分野100点満点の試験となっております。
つまり、最低限好きな分野を4つ見つけて勉強を続けていれば合格自体は出来ます。そういった勉強が合う方も多いことでしょう。
ざっくりお勧めなのはプログラミング、データベース、システム監査あたりです。得点源にする方も多いと思います。
そうは言っても本番時にテンパると、時間も相まって一気に難しくなるのが応用情報技術者試験です……。
5~6分野は問題に慣れておいて、本番試験開始時に中身を見て選択するのがいいと思います。
本試験時に過去問と比べて今回は明らかに記述が多いと感じたら、得意とする分野でも他に逃げるのが英断となり得ます。
今年の春試験はデータベースに30分持ってかれたうえに、プログラミングの問題文が長くて涙目になっていたところ、問題冊子をめくっていたら簡単そうなCSSの問題に出会えたので情報システム開発に切り替えました。
5.午後問各分野の好感度チェッカー
それぞれの分野に対する個人的な好感度です。五段階評価で「♥」が多いほど大好きです。
ヒロイン攻略の参考になれば幸いです。
・情報セキュリティ(必須)
♥♥♥♡♡
必須なので好きになるほかありません(世知辛い)。
知識だけで解けると思いきや、記述がぶっ飛んでたりで最後まで安定しませんでした。
解答速報を執り行う予備校のプロ同士でも回答が合わなかったりします。仕方ない。
解きやすいといえば、解きやすい部類です。登録セキスペ戦で敵対するので期待を込めてハート3です。
・経営戦略
♡♡♡♡♡(交際経験ナシ)
プロマネに限らず、ストラテジ・マネジメント分野は記述問題が圧倒的に多いので、よっぽどでもない限り選択は避けました(システム監査は除く)。
基本情報技術者試験では大変お世話になりました。
・プログラミング
♥♥♥♥♡
「わかりやすい」「問題文が短い」「解いてて楽しい」の三拍子が揃ったイケメンです。
基本情報技術者試験と比べると凄く良い人。結婚したい。
初めて基本から応用を受ける方はビックリすると思います。ただし二分木は勘弁な!(30秋)
過去問演習時は完答する機会も多く「得点源にしてやるぜー!」とウキウキで意気込んでました。
本試験時特有のプレッシャーを放ってくるのでそこだけご注意を!(1敗)
・システムアーキテクチャ
♥♡♡♡♡
ゴリゴリに計算問題しかけてくるヤベー奴。時々ヤバくない。
そこまで複雑な計算ってわけでもないので、自信がある人は結構取ってるイメージです。
・ネットワーク
♥♥♡♡♡
むずかしい。
苦手意識もあって積極的に取りたくはなかったです。
どうしても逃げ場が無い時の選択肢として考えていました。ポートVLANの問題は好きです。
・データベース
♥♥♥♥♥
得点源にしてました。
慣れるまでは1桁台の点数でしたが、出題パターンが少ないので覚えること覚えて点数が安定しだすと生きがいに変わりました。
注意点としてはSQL文をそのまま記述で書かせてくるので、とにかく書き間違いやスペルミスに注意してください。「NOT EXISTS」お前だよお前!
開花するまでが長いと思いますが、己を信じて演習を重ねましょう。
・組み込みシステム開発
♥♥♥♥♡
基本的に解きやすいです。
是非とも問題に触れてみることから始めるのをお勧めします。「動作」に注目して問題用紙にチェックを付けていくとスラスラ解けるかも?
試験開始時に回答用紙をざっと見て、記述問題が多そうなら地雷になり得るので注意した方がいいです。
・情報システム開発
♥♥♥♡♡
絶対に目を通した方がいいと思います。
出題範囲が莫大でとても安定はしませんが、解きやすい問題はサービス問題になり得ます。
31春は簡単なCSSを書かせるだけの聖人でした。付き合いたい。
・プロジェクトマネジメント
♡♡♡♡♡(交際経験ナシ)
謎。基本情報技術者試験では大変お世話になりました。
・サービスマネジメント
♡♡♡♡♡(交際経験ナシ)
謎。基本情報技術者試験では大変お世話になりました(?)。
・システム監査
♥♥♥♥♥
これは過言かもしれませんが、点数的にも、時間的にも選択しない理由が無いほどだと思います(言い過ぎかもしれません)。
始めのうちは記述ばかりの解答欄に圧倒されますが、殆どは文章中の抜き出しで解答できるので恐るるに足りません。
文章と表と設問を1問ずつ、徹底的に突き合わせていく作業が大事だと思います。慣れると10~15分で15点以上は堅いです。
6.記述問題について(理由を~文字以内で述べよ。)
一番苦戦するポイントだと思います。
一応、問題ごとにありがちなツッコミどころは用意されています。
**ツッコミどころをビシッと指摘して、簡潔に採点者に伝える。**これが全てです。とにかく過去問を解いてIPA語を学ぶことから始めましょう。
時たまエスパーかと見紛う模範解答例に出会います(これは私の知識不足に過ぎません)。強く生きましょう。
7.参考書について
iTECの「応用情報技術者午後問題の重点対策 (重点対策シリーズ)」に大変お世話になりました。いわゆる「緑本」です。
他の方の合格体験記を見た際に、多くの方がお勧めしていたので購入しました。データベースに自信を持てたのもこの本のおかげです。
ネットの過去問解説で全てを済ませる方もいますが、記述に慣れる分にも1冊は買っておくといいかもしれません。
3~4年ぐらい前のものだとAmazonで1円から購入できるのでお試し感覚で持っておくといいと思います。
8.おわりに
こんなノリの対策でも受かるよ! ってことが伝わって、少しでも皆様の勇気に繋がれば幸いです。
各分野の性格が見えてきて点数が安定しだすと、勉強していて結構楽しかった資格試験です。
晴れて次からは情報処理安全確保支援士試験に挑んで参ります(無謀)。