0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Apple Intelligenceとは何か。どう向き合うか

Last updated at Posted at 2025-03-09

はじめに

この記事は筆者自身の理解を深めるために、Too社が公開した記事『Apple Intelligenceの安全性と企業における向き合い方』をベースに、筆者が一部加筆・再編集したものである。

最後に参照したサイトを記載しているため、参考にする際は併せてご確認いただきたい。

想定読者

  • Apple Intelligenceのことがよくわからないけど、社内での利用について検討・対応する必要がある人

3行にまとめると

  • Apple IntelligenceはPCCという仕組みを使っているため、安全で、学習に利用されることもない
  • ChatGPTとの連携ができるが、ChatGPTは別の仕組みなので要注意
  • MDMによる制限が可能

Apple Intelligenceとは

Apple Intelligenceとは、Mac、iPhone、iPadといったデバイスの中核にパワフルな生成モデルをもたらすパーソナルインテリジェンスシステム。「Private Cloud Compute(PCC)」という仕組みを使用しており、ユーザが入力したデータがサーバに保存されることは一切ない。

なお、現在は一部言語のみの対応に対応しており、日本語非対応。そのため、言語設定が日本語の場合は以下のように使用できない旨のメッセージが表示される。

image.png

Appleによると、4月初旬から日本語にも対応予定とのこと。
参照:Apple「Apple Intelligence」https://www.apple.com/jp/apple-intelligence/

▼主な機能
image.png

▼対応デバイス
image.png

Private Cloud Compute(PCC)とは

AIを用いたデータ処理のセキュリティやプライバシーを保護する仕組み。

▼特徴

  • クライアントから送信されるデータをサーバに一切保存しない
  • クライアントのリクエストのみに使用される
  • 第三者によるPCCのプライバシー規定準拠の検証/証明が可能

PCCが安全と言える理由

PC・サーバのデータ安全性を確保

  • PCCを用いた通信は暗号化される
  • サーバでデータの復号が行われ、復号に必要な暗号鍵は消去される
  • データにAppleもアクセスできない

つまり、サーバ・PC間の通信を覗き見することはできないし、復元のための鍵は消されるので、再度復元することもできないってこと。

第三者による検証が可能
上記を証明するために、以下の取り組みを実施。

  • 原理上書き換え不可能なログ情報を公開
  • 第三者がPCCのセキュリティの分析を独自に実行できるように、PCCのVirtual Research Environment (VRE) を公開
  • PCCにてセキュリティやプライバシーの保証が侵害される脆弱性を発見したら報奨金も授与

つまり、第三者が調査したログとAppleが公開しているログを比較することで、公開情報が正しいのかを検証できるうえ、何か穴があったらお金をくれる。「疑ってもいいよ、好きなだけ調べな。もしミスがあったら逆に教えてほしいからお金はらうよ」 と宣言してるってこと。

PCCとChatGPTは別の仕組みのため要注意

ChatGPTにサインインすることでアカウントに紐づいた情報(有料プラン等)がデバイス上でも利用できるようになったり、会話内容が履歴として保存され後からアクセス可能になるが、同時にChatGPTアカウントの設定とOpenAIのデータプライバシーポリシーが適用される。つまり、利用プランによってはOpenAIの学習に使われる可能性がある

ただし、OpenAI社によると、ChatGPTアカウントにサインインせずApple Intelligenceを通してChatGPTを使用する場合、OpenAIはIPアドレスを受け取ったり、リクエストを保存したり、AIモデルのトレーニングに使用したりすることはないとのこと。

とはいえ、PCCのように第三者による検証が可能というわけではないので、ChatGPTをPCCを同じよう信頼度で扱うのは避けたい。

企業での利用を検討するにはどうするか

「Apple Intelligence(PCC)」と「ChatGPT」についてそれぞれ対応の検討が必要。MDM(JamfPro)を導入していれば以下のように制限が可能。

▼MDMで制限できる内容
image.png

▼対応例

  • Apple Intelligence:許可
  • ChatGPT:利用自体は許可するが、学習しない利用法に限る
    という場合
    image.png

おわりに

この記事を作成するまでは、「また新たなAIサービスが登場したな。ルールの検討が面倒だなぁ」と思っていたが、Apple Intelligenceは企業利用を想定したものであり、ルール検討に悩む者にとっては救世主のような存在だと感じた。

AI利用を固く禁じる会社でも、ChatGPTは制限をかけつつ、Apple IntelligenceはOKとしても良いのではないだろうか。

参照

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?