本記事は、2019/03/01(金)に吉祥寺の武蔵野公会堂で実施された
Perlコミュニティである吉祥寺.pmのイベント参加レポートです。
レポートと言いつつ、客観的な情報や下記URLに既にまとまっています。
というわけで、この記事は所感となります。自分の現在の立ち位置は
サーバサイドプログラマであり、開発品質の向上にも強い興味がある
のでその観点から書こうと思います。
イベントの公式情報や登壇スライドはこちらを参照ください
本記事の内容
全体的な感想
- とても面白いイベント。次は懇親会も参加したい。
- Tech系に限定されない幅広い発表内容で飽きない。
- 自分も「何かしたいな」という情熱を得ることができた。
特に良かったと感じた点
- Perlに限定せず、技術について真剣に楽しんでいる。
- 他のTech系イベントと比較して雰囲気がオープン。
- 有意義な化学反応。新しい知見の獲得。
上記3点を強く感じた。以下、それぞれ詳細に書いていこうと思う。
Perlに限定せず、技術について真剣に楽しんでいる。
Perlのコミュニティのイベントだけど、Perl以外の話がとても多い。
そしてとても面白い。Bitcoinの内部実装について解説があったり、
UMLをコマンドラインから描画したり、UI/UXについて紙芝居(!?)
形式でのアナログ発表があったりと、実に多種多様で飽きない。
JSライブラリの使い方について現状の問題点を踏まえて提案をしたり、
インターネットスピードテストサイトの内部実装を調べるためにAPIを
ハックしたりと、どれも内容が濃くて面白い。技術が好きなんだなぁと
感じる。
もちろん主催者さんの努力もあるだろうけど、こういう自由さはちょっと
他のイベントでは見たことが無い。カオスになりすぎず、いい感じの奔放
さがある。単純に面白いし、お得感も感じる。国立西洋美術館で先日
知ったピュリズムのような印象を受けた。
他のTech系イベントと比較して雰囲気がオープン。
これは、イベントのテーマである報恩謝徳(受けた恩や恵みに感謝し、報
いること)が影響しているのかも知れない。「いままで自分が先輩やほか
のPerlハッカーの人達が築いてきたものを、きちんと次代に受け継いでいく」
と明言する人が多かった。
特に、ブログではなく、きちんと商業書籍として後世に残るかたちで知見を残
そうというそーだいさんの発表は感動した。ブログではいつか情報が消えてし
まう。そうなっても本なら後に残る。
i47_rozaryさんの「出張 1 on 1」というのも非常に興味がある。技術的に自分が
ヘッポコすぎるので良い情報交換にはならないかもしれないが、まさに今チーム
の人間関係で問題を抱えているところなので、コンテキストの違う第三者の目線
というか、ものの考え方というか、それら全ては非常に参考になると思う。
というのも、自分が個人で自社サービスを作っていたとき、技術的に誰にも相談
できずに随分辛い思いをした経験があるからだ。これは本当に経験した人ならわ
かる。自分の視野を広げるために人は組織で仕事をするのだと、そのとき自分は
学んだ。
さっきからずっと感情論に走っていてウザったいが、自分は本当に感動屋なので
エモい話は大歓迎だ。
有意義な化学反応。新しい知見の獲得。
UI/UXについての発表を聴いて思ったことだが、自分と違う領域で働いている人
の考え方はなかなか知ることができないので聞けて良かった。たとえばこのイベント
はTech系のイベントだが、前回行った英語のパブリックスピーキングについての
イベントは全然毛色が違ったりする。自分には、その違いが新鮮で面白かった。
ふだんプログラミングをしていると、いくら「ユーザ目線で」考えようとも、しょせ
ん的外れになりがちだ。作り手の都合でものを考えてしまう。だから要らない機能を
設計してしまう。単純なシステムデザインに出来ない。UIデザインでもなんでも、
「何のためにやるんですか?」という自身の疑問が疑問で終わってしまう。そんな中
で自分と違う領域の人がする話はとても新鮮だった。
今後に向けて
知らないこと、新しいことを知るのは面白い。自分も他人に価値を提供できるように
なりたい。そう思う。といって、自分に出来そうなことで興味が続きそうな貢献とい
ったら英語の翻訳くらいではないだろうか?
でも何かしら見つけて、面白いことを提供できたら嬉しい。