昨日参加した『エンジニアの成長を支える 1on1 ワークショップ』にて、1on1を初めて体験してきました。
結果としてはまったくうまくいかず、かなり凹みましたが、とても面白かった!
貴重な体験ができたと思います。
次に活かすため、イベントの振り返りをしてゆきます。
まとめ
- かなり綿密にフィードバックを得られるやり方だったため、持ち帰れるものが多かった点が良かった。
- 仕事だけでないテーマについて1on1ができたことは貴重な体験だった。仕事の場では得難い体験だった。
- 1on1をやることで、チームメンバーとして承認されることのメリットについて、自分なりに掴むことができた。
本文
最初に講義を受けた後、ワークショップとなります。
イベント全体の流れを確認したい方は、『こちら』の記事で確認できます。
ワークショップは、次の形でやりました。
- 4人1組のチームで行う。
- メンター、メンティー、シャドーコーチ、オブザーバーを、それぞれが担当する。
- メンターは、話を聞き、相手の内省を促す
- メンティーは、話を聞いてもらう
- シャドーコーチは、メンターの振る舞いを観察し、メンターへフィードバックを与える
- オブザーバーは、1on1全体を俯瞰し、チーム全体へフィードバックを与える
- 話す内容はメンティーが事前に考える。テーマは仕事に限定しなくてよい。
- 25分を1セット(1on1を20分、フィードバックを5分)とし、役割をローテーションしながら合計4セット実施する。
- 参加者とは別に主催側のメンバーが監督役としてチームにつき、タイムキープとアドバイスを与える
1on1は通常2人で行うケースが大半とのことで、5人体制で実施するのはほとんど無いのだそうです。
こんなに豪華な経験ができるのは貴重です。やったね!
自分はオブザーバーから始まって、シャドーコーチ、メンティー、メンター、の順に担当しました。
オブザーバーとシャドーコーチを終えて、すでにかなり疲労しました。観察だけなのに。
フィードバックを与える目的で観察するって思った以上に疲れるんだなと。まあ、みんな初対面ですもんね。
観察をするときは以下の点に気を付けました。
- しぐさ、言葉遣い、視線、など、1on1実施者自身が意識できない部分をフィードバックできるように心がけた
- 時間の流れを意識した。意思疎通にいつまでかかり、問題理解に到達するまでにいつまで掛かるか、をフィードバックできるようにした。
- 改善点を先に言い、良かった点は最後に言うことで、チャレンジ自体を否定しないようにした。
自分がメンティーのときには、あえて仕事の話ではなくプライベートな話をさせてもらいました。
理由は、業務で1on1を実施するときには稀なケースを体験してみたかったというのと、
本来であればカウンセラーに相談するような繊細な内容を初対面の人に開示することで、自身の心境の変化を観察するためです。
仕事に必要なマインドセットを、自分の内側にある生理的、根源的な観点から見つめ直そうと思いました。
そうでなければ仕事のレベルアップは望めなさそうだなと、薄々思っていたのかもしれません。
メンティーを経験して、自分を内省し、次の具体的なアクションに結びつけることができました。
とても満足できる結果となりました。
理由を振り返ってみると、こんな感じかと思います。
- メンターが自分の目を見て話をしてくれたので、こちらも喋りやすかった。
- 始まってすぐの1分くらいで、メンターが自分の性格を察してくれ、物事を細かく言語化する時間をくれた。
- メンターの話を聞くと、「センシティブな内容なので難しかったが、とにかく自分から話すことを我慢した。我慢して黙った」と仰っていたので、「我慢して黙る」ということは大事だと思う。
- 1on1の最初に、メンターが「今日はどこをゴールにしますか?」と言ってくれたので、時間制限を意識できた。
メンターを経験したときは、まったくうまく喋れなかったです。
緊張してしまい、自分から話すことを意識しすぎ、相手に緊張が伝わり、互いに警戒してしまうような、そういった感じだったように思います。
メンティーからは、「話をもうすこし掘り下げておけば具体的なアクションにつながったのでは?」と言われ、なるほどそうだなと思いました。
しかし、なぜいきなり緊張したのか?
いくつか思いつくものを挙げてみました。
- 「オブザーバー、シャドーコーチ、メンティー」というように、主体的に動く立場でなかったところから、主体的に動くメンターという立ち位置になったことで、気持ちの切り替えが出来なかった。
- 「完璧にやれる」という気持ちが自分のどこかにあった。事前に聞いた講義の内容も、「当たり前じゃん、できてるよ」と思ったし、先日ほかのイベントで得た成功体験から、「自分はうまくやれる」という自信があった。そのため、目の前の状況に対応することを意識できなかった。
- 自分がうまく話すことを心掛けてしまった。相手に話してもらうことが大事なのに、自分の話を多くしてしまった。
- 共感を得るために自分の話をしすぎるのは本末転倒だった。相手の話に終始することを心掛けたい。
- メンターという立ち位置で考えるよりも、「インタビュアー」という立ち位置でいたほうが緊張しなかったのではないか?
オブザーバー、シャドーコーチ、監督役からは、「話を聞く(傾聴)する」ことの重要性と、「なぜ緊張してしまったのか?を内省してゆくことで、次に同じようになってしまうことを防げるのでは?」というフィードバックをいただきました。
また、自分がメンターを担当したときは1on1が10分しか取れなかったのと、相談内容が仕事以外の話だったので、もう少し認識合わせに時間を割けたらよかったのでは?という意見も出ました。
「最初は、次のアクションを明確にするというよりも、単純に雑談をするだけでも良いのかもしれない」と。
この点は、懇親会でお話しをさせてもらった人たちとも意見は一致しました。相性の問題は一朝一夕には何ともならないということを感じました。
1on1の適切な時間は30分くらいだと聞きました。それ以上は互いに疲れてしまうらしいです。
緊張してしまう自分のクセについては、継続して振り返りを実施してゆきたいです。
何か言語化できたら随時アップしてゆこうと思います。
余談
イベント後に、参加者同士で近くの居酒屋で2次会をしました。
業界のウラ話、闇の話、ディープな技術の話、など、多種多彩にしゃべりました。
終始圧倒されっぱなしで、「はぁ、強いエンジニアってこんな感じなんだな」と感心しきりでした。
最後のほうは、第2の勉強会と化してました(笑)
とても面白かったです。またやりたいと思いました。