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【要求定義で大事なことは、「ご意見箱」を作ること】ワインバーグのシステム変革法(ソフトウェア文化を創る) - 16章


記事要約


  • 要件定義プロセスを改善すると、次の3点が大きく改善される


    • 製品品質

    • 開発経済性

    • 納期



  • 要件の発生源は一つではないが、それらはすべて、唯一の制御された要件定義プロセス経路を通るようにする必要がある。

  • 要件は、以下の状態を経て実際の要件となる


    • 要件アイデア

    • 要件草案

    • 要件候補

    • 実際の要件




書籍情報

Amazonリンクで出典と代えさせていただきます。


記事を書いた意図

ワインバーグの本にはよく練習問題がありますが、ワークショップ形式でやることを想定

して作られています。できれば3人以上で実施することが好ましいです。

しかし現状ではワインバーグのマネジメントに関するワークショップは少ないため、

一人でやるしかありません。そこで仲間を探すためにこの記事を書いています。

同じくワークショップ形式で問題をやってみたいという方は、

ぜひ仲間に入れてください!

練習問題の本文は、改行を変更した箇所もありますが、文章は完全に引用しております。

※ 問題解説は筆者の解釈です。本には書かれていません。


構成

タイトルの本全体および、章について自分なりのまとめを書いていく形にしていましたが、

章末の「練習問題」を解くことからはじめることにしました。

本の概要に関しては、記事の末尾に補足情報として載せることにしました。


本章の練習問題


問題1

テストデータと結果が構成管理の一部でない場合、なぜ要件制御が不完全になるのか説明せよ。


自分の回答

テストデータの作成時やテスト結果からでも、追加要件が発生する可能性があるため。


問題解説

本章の図16-4では、要件、テスト、コードとテスト結果の構成管理システムとをもたなければならないと書かれている。

要件は、要件定義工程だけから発生しない。テスト作成工程からでも、テスト実施結果からでも発生する。だから、構成管理システムに入れてレビューの対象にしないと、業務パターンの見落としによる追加要件の発生をチェックできない。


問題2

どんな種類の人びとが要件プロジェクトチームの要員になるべきだと思うか?

どんなタイプの性格か? どんな教育を受けた者か? どんな実務経験か? その他どんな属性か?


自分の回答

新し物好きで、好奇心旺盛な人が良い。いい加減な面もあるが理屈っぽく、ファシリテーションに詳しく、部門間の調整をしたりして、特定の利害関係に属さない第三者的な立場の人のほうが良い。


問題解説

要件プロジェクトチームとは、要件をソフトウェアと同じように捉え、開発し保守してゆくチームのことである。要件は、要件定義プロセスで完結するものではなく、全工程を通じてブラッシュアップされてゆくものである、というのがワインバーグの主張である。

よって、要件管理チームの理想的な人物像とは、


  • 要件をブラッシュアップする情報の収集に苦が無く、

  • 要点を押さえた精確な文章が書け、

  • 人の言葉は人の意図を正確に現さないということに理解があり、

  • 情報を歪める必要のない

者であると考える。


問題3

要件プロセスの各段階はトレードオフが必要な交渉事である。要件専門家はこうしたトレードオフを表現するツールを必要とする。次のトレードオフ曲線のそれぞれを学習し実習せよ:


  • 「その価値は何か?」: 予想見返り対機能(品質)

  • 「どんな確率か?」 : 十分な品質対目標機能の出荷確率

  • 「期待値」     : 期待利得対機能


自分の回答

学習中


問題解説

トレードオフ曲線については、要求仕様の探検学―設計に先立つ品質の作り込みに書かれているが、まだ読んでいないので読んだ後の課題とする。


問題4

図16-5で、「優先度設定」の円には詳しい説明がない。この円について文脈図を書け。読者の組織でこのプロセスをどのように遂行すべきかについてのデータの流れ図を描け。それを実際はどのように遂行しているかについてもう一枚の図を描け。


自分の回答



  • 「優先度設定」の文脈図


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  • 「優先度設定」のデータの流れ図


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  • 「優先度設定」を実際はどのように遂行しているか


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問題解説

図16-5は、以下の図である(黄色で着色した箇所が「優先度設定」の円)。

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やはり、『要求仕様の探検学』を読むとさらにブラッシュアップできそうだ。読んだ後でもう一回やってみよう。


問題5

図16-6で、「分析」の円には詳しい説明がない。この円について文脈図を描き、それから、このプロセスをどのように遂行すべきかについてのデータの流れ図を描け。それを読者の組織で実際はどのように遂行しているかについてもう一枚の図を描け。


自分の回答



  • 「分析」の文脈図


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  • 「分析」のデータの流れ図


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  • 「分析」を実際はどのように遂行しているか


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問題解説

図16-6は、以下の図である(黄色で着色した箇所が「分析」の円)。

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補足)本の概要

ソフトウェア開発における品質と生産性向上のための環境をどう作るかについて書かれたもの。

全4巻のシリーズ構成となっており、この本は4巻目。

前3巻までで解説した管理ツールとしての考え方を用いて、

組織に健全なエンジニアリングマネジメント(本では工学管理と称していた)を将来にわたり継続できるようにするための方法を述べている。