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ユビキタス言語を作るために、方向を決める

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今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ』を参考にした考察です。

参考:
 第四章:方向を決める

まとめ

  • 言語的不安定度を減らしてみよう
  • 「使わない言葉」をリスト化して、ステークホルダー同士の混乱を防ごう
  • 名詞と動詞を使って、要件を表現してみよう

言語的不安定度を減らしてみよう

エンジニアと営業、経営者、顧客とでは言葉の意味するところが違う。
混乱を避けるために、用語をできるだけシンプルにしてみよう。

「デフォルト」という言葉は、エンジニアにとっては「初期値」のことだが、金融関係者にとっては「債務不履行」のことだ。
もっとシンプルに、「初期設定では~」と言ったほうが良いかもしれない。

そもそも、専門用語を使いたいときというのは、分かっている人同士のコミュニケーションコストを下げる目的と、より深いコミュニケーションをしたいときに使う目的があるように思う。

だったら、「認識を合わせる」ために使う言葉は、専門用語である必要はない。

「使わない言葉」をリスト化して、ステークホルダー同士の混乱を防ごう

ユーザーのメンタルモデルとは違った言葉、ユーザーとステークホルダーとでは意味がことなった言葉、
解釈の違いを促進させる略語や専門用語は使うのを避ける。

特に、「同形異義語」は使用を避けたほうがいい。

船舶情報の取り扱いシステムを開発したときは、専門用語の嵐だった。
「Dailyレポート」と開発サイドのエンジニアが言うのと、「船長報告」と運用サイドのオペレータが言うのとでは、同じ事実に対することを喋っていても、情報としては違う。

とくにスケジュールが押し迫ってイラついているときは、
運用サイドの言った言葉を自分の中で翻訳することがストレスとなった。

そのせいで、ムダな軋轢が生まれたことも沢山あった。

厳密に定義しすぎるとメンテナンスが大変だから、コアな概念だけを開発の最初に認識合わせしておくだけでも随分と違うように思う。
自身の体験から言うが、互いに不信感を覚えた組織はとてもパフォーマンスが落ちる

業界に詳しくない場合は、相手の喋ってる言葉を使って話してみると良い。
「こちらを理解しようとしてくれているんだな」ということが相手に伝わり、信頼につながることがある。

名詞と動詞を使って、要件を表現してみよう

名詞に、それに合わせた適切な動詞を結びつけると、作ろうとしているものに対しての「要件」になる。

例) ツイッターの機能について、名詞と動詞を使って表現
「読者」は、「投稿」を「共有する」ことができる。
「投稿者」は、「投稿」を「執筆する」ことができる。

これは、図で表すと、ユースケース図となるのだろう。

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