2023/11/27時点
DynamoDBの料金体系
DynamoDBの料金は、データの読み込み、書き込み、およびストレージの使用量に基づいて計算されます。
読み取りには4KBごと、書き込みには1KBごとに単位が計算されます。
また、使用するGSI(Global Secondary Index)によっても料金が変わることがあります。DynamoDBには以下の2つの料金体系があります
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オンデマンド容量モード: アプリケーションのトラフィックに基づいて料金が計算されます。データベースのトラフィックが予測不可能な場合や、使用した分だけを支払いたい場合に適しています。
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プロビジョンド容量モード: ユーザーが秒間の読み書きの量を指定する必要があります。トラフィックが予測可能で一定の場合に適しています。
Amazon RDSの料金体系
Amazon RDSの料金は、使用するデータベースインスタンスごとに月額が課金されます。使用するデータベースエンジン(MySQL、Auroraなど)とサーバーの容量に基づいて、複数の料金ティアがあります。
Amazon RDSにはオンデマンド料金モデルがありますが、これは予約インスタンスの料金よりも高いことが一般的です。予約インスタンスでは、1年または3年の長期契約で支払いを行います
Amazon RDSのオンデマンドDBインスタンスは、インスタンスのクラス(例えば、db.t3.smallやdb.m5.large)に基づいて請求されます。
請求はインスタンスが利用可能になった時点から開始され、料金は時間単位で表示されますが、秒単位で計算され、最小10分間の使用が課金されます
予約DBインスタンスには、次の3つのオプションがあります
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前払いなし: 予約DBインスタンスにアクセスするための前払いは不要で、期間中の使用にかかわらず割引された時間単位の料金が請求されます。
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部分前払い: 一部を前払いし、残りの時間については割引された時間単位の料金が請求されます。
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全額前払い: 契約期間の開始時に全額を支払い、それ以降は使用時間に関わらず追加のコストは発生しません。
例えば、Amazon RDSの予約DBインスタンス(前払いなし)の場合、月額は次のようになります
- MySQLのSingle-AZ db.r5.large DBインスタンスクラスの場合、US East (N. Virginia)でインスタンスのコストは時給$0.12、月額$90です。
- 400 GiBの汎用SSD(gp2)ストレージは、GiBあたり月$0.115、合計で月$45.60です。
- 600 GiBのバックアップストレージは、月$19です(400 GiB無料)
- これらを合計すると、月額は$154.60となります。
オンデマンドDBインスタンスを利用する場合、上記のインスタンスは時給$0.1386、月額$101.18となり、合計で月額は$165.78になります。
これらの情報から、DynamoDBとAmazon RDSの料金体系には大きな違いがあり、使用状況に応じて最適な選択を行うことが重要です。
DynamoDBはトラフィックの予測が難しい場合や、特定の読み書き量を要求するアプリケーションに適している一方で、Amazon RDSは長期的な安定した使用が見込まれる場合にコスト効率が良いことがわかります。