前置き
こんにちは。普段は読む専門で、あまり投稿はしないのですが、今回は私自身の体験がどなたかの参考になればと思い、筆を執ることにしました。
初めての記事投稿となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
受験のきっかけ
令和7年度の「高等学校(情報)教員資格認定試験」を、2025年5月11日に受験してまいりました。
この試験を受けるに至った動機は、情報処理技術者試験「応用情報技術者試験」に合格したことです。
教職を志して大学で専門的に学んでおられる方からすると、やや不純な動機に映るかもしれません。ですが、もともとIPA試験の受験を重ねる中で、応用情報合格後に受験可能な制度があることを知り、情報教育に関心を持ったことがきっかけとなりました。
また、高校で「情報」科目が必修化され、専門的知識を持った教員の需要が高まっているという背景もあり、社会人経験を活かせるのではないかと思い受験を決意しました。
試験概要と受験資格
受験した「高等学校(情報)教員資格認定試験」には、以下のような受験資格があります。
- 平成15年4月1日以前の生まれ(満22歳以上)
- 高等学校を卒業している、もしくは大学入学資格を有している
- 下記のいずれかの情報処理技術者試験に合格している
- 応用情報技術者試験
- 高度情報処理技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
私は応用情報技術者試験に3回目の挑戦で合格し、今回ようやく受験資格を得ることができました。
試験勉強の進め方
1. 過去問を確認
2024年度から試験が再開されたため、参考にできる過去問は1年分のみです。まずは現状の実力を確認するため、公式サイトに掲載された2024年度の過去問題を解いてみました。
結果は惨憺たるものでした。教育関係の法令、教育理論、著名な教育者の名前など、まったく歯が立ちませんでした。正直、受験そのものを見送ろうかと考えたほどです。
ですが、自分の立ち位置が明確になったことで、逆算的に対策を立てやすくなりました。
2. 参考書の選定
出題範囲を把握するために、まずは受験案内を熟読しました。そのうえで、以下の書籍を購入し対策を進めました。
- 高等学校学習指導要領
- 高等学校学習指導要領解説 情報編
- 高等学校学習指導要領解説 総合的な探究の時間編
- 教員採用試験 スイスイわかる 教職教養合格テキスト(2026年度版)
- 教員採用試験 スイスイとける 教職教養合格問題集(2026年度版)
- 教員採用試験 学習指導要領・答申・通知・報告(2026年度版)
※学習指導要領とその解説書は、文部科学省の公式サイトにて無料公開されています。
3. 学習の進め方
テキストを2~3周読み込み、問題集を繰り返し解くことで理解を深めていきました。暗記すべき用語や人物名が非常に多く、想像以上に骨の折れる作業でした。
特に学習理論や法令などは用語の意味だけでなく、文言の正確さが問われるため、覚えることに苦戦しましたが、できる限り繰り返し学習することで乗り切りました。
試験当日の様子
試験会場は東京・TKPカンファレンスセンターで、私は地方在住のため前泊して臨みました。試験開始は午前9時。8時45分までに着席しておくようにとの指示があり、時間に余裕を持って入室しました。
第1次試験(教科および教職に関する科目)
-
Ⅰ:択一式マークシート
主に教育法規や学習指導要領に関連する問題が出題されました。20問中8問ほどが指導要領に関連するもので、過去問の傾向と一致していたように感じます。 -
Ⅱ:論述式(2問)
以下の2題が出題されました。- 高等学校において、学校の特色を生かすためにカリキュラム・マネジメントをどのような手順で、どのような点に留意しながら進めるか
- 学校教育において教師が指導力向上を図るために、学習指導やその効果に関する教育データをどのように利活用することができるか
論述については、明確な模範解答がないため、自分の経験や考えを踏まえて、指定字数内で論理的に記述することを心がけました。
今後の予定と感想
試験翌日には択一式問題の解答が公表される予定ですので、自己採点を行う予定です。合否の正式発表は2025年7月23日ですので、それまではハンター生活に戻りつつ結果を待ちたいと思います。
この記事が、これから「情報」教員を目指される方々の一助となれば幸いです。
ご質問やご意見などがありましたら、コメント欄などでぜひお寄せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。