はじめに
ウェブアプリケーションのテストにおいて、Laravel Duskのpause
メソッドはデバッグや待機のために便利なツールですが、テストの速度感に大きな影響を及ぼしかねません。
私自身、最初に自動テストの実装を行ったときにはpause
メソッドを乱用してしまっていました。
pause
メソッドの代わりにwaitFor
メソッドを活用する利点について考えていきたいと思います!
pause
メソッドとは?
Laravel Duskの中で、テストの実行を一時停止させるためのメソッドです。
例えば、特定の要素が読み込まれるのを待つために使ったり、デバッグ目的でステップごとに挿入したりすることができます。
$this->pause(1000); // 1秒間一時停止
waitFor
メソッドとは?
このメソッドは、特定の条件が満たされるまでテストの実行を一時停止し、条件が満たされたら次に進むというものです。
$this->waitFor('.element-class'); // '.element-class' が表示されるまで待つ
waitFor
メソッドを利用するメリット
waitFor
メソッドを使用することで、要素が読み込まれるのを確実に待つことができます。これにより、テストの安定性が向上し、ランダムなタイミングのエラーを減らすことができます。
pause
メソッドを多用すると、テストの実行時間が増加します。一方、waitFor
メソッドは必要な待機時間を最小限に抑え、テストの速度を向上させます。
waitFor
メソッドにはタイムアウトオプションを指定できます。要素が一定時間内に表示されない場合、テストを失敗させることができます。これにより、無限に待機することを防ぎます。
まとめ
pause
メソッドは便利なツールではありますが、乱用するとテストスクリプトの可読性が低下し、実行時間が長くなる可能性があります。代わりにwaitFor
メソッドを適切に使用することで、テストの安定性と速度を向上させることができます。
また、waitForText
メソッドで指定したテキストの表示を待つことや、遷移を待つためのメソッドも存在します!
様々なwait系統のメソッドを利用してより良いテストの実装を目指しましょう!