はじめに
先日新たにリリースされたKeycloak 18.0.0にて、かねてから開発されていた新しい管理コンソールがプレビュー版として利用できるようになりました。
※Keycloak 19からはこの新しい管理コンソールがデフォルトになる予定のようです。
今回はこの新しい管理コンソールを試してみます。
新しい管理コンソールを有効化する
Keycloak 18.0.0は以下からダウンロードしたものを利用します。
普通に起動するだけでは、新しい管理コンソールが有効化されません。
そのため、以下のようにfeatures
オプションにadmin2
を付与して有効化します(以下はWindowsでの実行例のため、kc.batの箇所は適宜実行環境に応じて置き換えてください)。
keycloak-18.0.0\bin>kc.bat start-dev --features admin2
なお、管理者ユーザを未作成の場合は以下にアクセスしてGUIから管理者ユーザを作成しておいてください。こちらのUIは特に新しくなっていないようです。
起動後、管理コンソールにアクセスすると新しい管理コンソールが適用されて起動します。
パッと見、あまり代わり映えがないように見えますが、認証フローがグラフィカルに表示できるようになっていたりいくつかの変更が見られます。
ちなみに、この新しい管理コンソールはテーマとなっているため、Realm Settings > Themesタブ > Admin console Theme
より古い管理コンソールのテーマであるkeycloak
に戻すこともできます(逆に、既にAdmin console Themeにkeycloak
が設定されている場合、ここからkeycloak.v2
に変更しないと新しい管理コンソールのテーマが適用でされないはず…)。
以上、結構簡単に新しい管理コンソールを使うことができました。
次バージョンであるKeycloak 19からデフォルトになる予定なので、今のうちに慣れておくとよいでしょう。