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【GAS】年間行事予定表を1年間分まとめてカレンダーに書き込む

Last updated at Posted at 2021-03-28

学校の年間行事予定表を1年間分まとめてカレンダーへ書き込むGASです。

Googleが指定するcsv形式で予め作成した予定一覧をカレンダーのインポート機能を使って読み込めば、カレンダーに予定をまとめて書き込むことはできるのですが、それも億劫になってきたので今回GASで一気に書き込めるようにしました。

ごく初歩的な機能だけで十分なため、GASプログラミング未経験者にも理解しやすいコードだと思います。

特徴

  • 1年間分まとめてカレンダーへ書き込める。
  • 特定の日に複数の行事がある場合には行事1と行事2に分けて入力することにより、同日最大2つまで行事を書き込むことができる。
  • 行事は全て全日扱いで書き込む。
  • 各学校毎に行事予定表のレイアウトが違っても、ダウンロードしたシートに適切にマッピングさせれば幅広く対応可能。

簡単な使い方

  1. 年間行事予定表toカレンダー(公開用)をクリックし、コピーをドライブ上へ作成

  2. シートの中で変更して良いのは背景が灰色の部分(年度、行事)のみ。行事の入力が済んだら、メニューバーの「ツール」->「スクリプトエディタ」を開く。※ ここで別シートに各学校毎のカレンダーを貼り付けておき、対応するデータをマッピングさせておけば毎年の更新作業が楽です。

  3. 13行目のカレンダーIDを年間行事予定表を書き込みたいカレンダーのカレンダーIDへ変更して保存。カレンダーIDの場所は例えば、カレンダーの種類やアドレスを確認する方法
    を参照のこと。

  4. 実行ボタンを押すと、GASが各種アプリケーションに対する追加の権限を求めてくるので承認する。左下の「詳細を表示」を押すと、以下の画面になるので「YearScheduleForStudents(public)(安全ではないページ)に移動」をクリックして先に進めば良い。

承認画面.png
5. スプレッドシートに戻り、新たに出来たメニューバーの「toCalendar」->「カレンダーへ出力」を実行。
6. 確認ウィンドウが表示されるので問題なければ「OK」で指定したカレンダーへ行事予定表が書き込まれる。
7. 実行中にエラーが発生した場合、ウィンドウにエラーの詳細が表示され実行が止まる。

コード.gs
function onOpen() {
 const ui = SpreadsheetApp.getUi();
 const menu = ui.createMenu("toCalendar");
 menu.addItem("カレンダーへ出力", "myFunction");
 menu.addToUi();
}

function myFunction() {
  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const sheet = ss.getSheetByName('年間行事予定表');
  const range = sheet.getDataRange().getValues();

  const id = 'カレンダーID'
  const calendar = CalendarApp.getCalendarById(id);
  const days = [];

  // イベント作成時にアイドル時間を作らないとGASが止まる。アイドル時間の200に根拠はない
  const THROTTLE_SLEEP_TIME = 200;

  // 日付を作成
  for(let i = 1; i < 276; i++){
    days.push(`${range[0][0]}/${range[i][0]}/${range[i][1]}`);
  }
  for(let i = 276; i < 367; i++){
    days.push(`${parseInt(range[0][0])+1}/${range[i][0]}/${range[i][1]}`);
  }

  range.shift();
  let result = Browser.msgBox("行事予定表をカレンダーに書き込みます。\\n 【注意】 この操作は取り消せません!",Browser.Buttons.OK_CANCEL);
  if(result == "ok"){
    try{
      for(let i = 0; i < days.length; i++){
        if(range[i][2] !== ''){
          const date = new Date(days[i]);
          calendar.createAllDayEvent(range[i][2], date);
          Utilities.sleep(THROTTLE_SLEEP_TIME);
        }
        if(range[i][3] !== ''){
          const date = new Date(days[i]);
          calendar.createAllDayEvent(range[i][3], date);
          Utilities.sleep(THROTTLE_SLEEP_TIME);
        }
      }
    }catch(e){
      Browser.msgBox(e);
    }
  }
}

補足(THROTTLE_SLEEP_TIMEについて)

どうもGAS実行時に意図的にアイドル時間(THROTTLE_SLEEP_TIME)を作らないと1日あたりの割り当て(カレンダーイベント作成数:無料アカウント5000個、G Suite Basic以上10000個)以内であるにも関わらずエラーで止まってしまいます。勤務校の行事予定表はTHROTTLE_SLEEP_TIME=200(ミリ秒)で問題なく動きましたが、この数値はイベント数次第です。新たに作成するイベントが少なければ0ミリ秒でもエラーが起こらないこともあります。実行時に

You have been creating or deleting too many calendars or calendar events in a short time. Please try again later.

あるいはこの日本語訳が表示されたら、スクリプトエディタで18行目のTHROTTLE_SLEEP_TIMEの値を調整してみて下さい。

これに関しては現状、スクリプト実行時間の6分制限を意識しながら調整するしかなさそうです。

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