概要
自作した XSD ファイルを Eclipse に認識させ、解析されるようにする 2 つの方法を解説します。この 2 つの方法のいずれかで実現できます。
以降“自作した XSD ファイル”のことを XML Schema ファイルと称します。
使用する Eclipse は Pleiades プラグインが適用されていることを前提とします。
方法1:Eclipse プラグインで実現
ここでは仮に XML スキーマ名を“http://xmlns.my-server.local/sample/XMLSchema/foobar.xsd”にしたとします。
Eclipse プラグインを作成する
- メインメニューの“ファイル”を選択
- “ファイル”メニューの“新規”を選択
- “新規”メニューから“プロジェクト...”を選択
- “ウィザードを選択”と書かれたダイアログボックスから“プラグイン・プロジェクト”を選択
- “プラグイン・プロジェクト”と書かれたページにプロジェクト名を記入
- 同ページ上の“Java プロジェクトの作成”チェックボックスからチェックを外す
- 同ページの“次へ”ボタンを押下
- “完了”ボタンを押下
- 作成されたプロジェクトに plugin.xml を追加する
- plugin.xml の“概要”タブを選択して“このプラグインはシングルトン”チェックボックスにチェックを入れる
- プロジェクト直下に xsd フォルダーを作成
- xsd/foobar.xsd、plugin.xml、build.propertiesを以下のようにする
- plugin.xmlをダブルクリックして表れる画面の“概要”タブを選択
- 概要タブ上の“エクスポート・ウィザード”からプラグインを作成
- プラグインとして作成された jar ファイルを Eclipse の Plugins フォルダーに格納
- Eclipse を再起動
xsd/foobar.xsd
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xsd:element name="foobar">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
〜
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:schema>
plugin.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<?eclipse version="3.4"?>
<plugin>
<extension point="org.eclipse.wst.xml.core.catalogContributions">
<catalogContribution>
<!-- XML スキーマ名と XSD ファイルを結びつける -->
<system systemId="http://xmlns.my-server.local/sample/XMLSchema/foobar.xsd"
uri="xsd/foobar.xsd"/>
<!-- 複数の XML スキーマがある場合は、ここに続けて system タグを記入 -->
</catalogContribution>
</extension>
</plugin>
build.properties
# META-INF/MANIFEST.MF と XML スキーマファイル、plugin.xml をプラグインに含める設定
bin.includes = META-INF/,\
.,\
xsd/,\
plugin.xml
XML ファイルを記述する
XML スキーマを XML に記述します。
my-file.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<foobar xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns="http://xmlns.my-server.local/sample/XMLSchema"
xsi:schemaLocation="http://xmlns.my-server.local/sample/XMLSchema http://xmlns.my-server.local/sample/XMLSchema/foobar.xsd">
〜
</foobar>
XML カタログを確認
Eclipse の設定から XML カタログを表示してください。
自作した XML スキーマがリストアップされていることを確認してください。
Eclipse で検証する
XML ファイルを右クリックして“検証”を選択して XML が正しいかどうかを検証してください。
方法2:XML Schema ファイルをプロジェクトに含めて実現
XSD ファイルを記述する
以下のようなファイルを foobar.xsd という名称で作成したとします。
foobar.xsd
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<xsd:element name="foobar">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
〜
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:schema>
XML ファイルを記述する
noNamespaceSchemaLocation 属性に、作成した XSD ファイルを指定します。
my-file.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<foobar xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="foobar.xsd">
〜
</foobar>
Eclipse で検証する
XML ファイルを右クリックして“検証”を選択して XML が正しいかどうかを検証してください。