JAX-RS + RESTEasy で @Context で DI 可能なコンポーネントを自作する

＠Context アノテーションで自作コンポーネントを DI 可能にするための方法です。

JAX-RS に準拠した Web アプリケーションで， HttpServletRequest や HttpServletResponse オブジェクトを使用したいときは， ＠Context アノテーションを使って以下のようにするのが一般的です。

@Context
private HttpServletRequest httpServletRequest;

こうすることで，実行時には httpServletRequest にオブジェクトが格納された状態で使用可能になります。

こういった使い方ができるのは他に以下のようなものがあります。

• javax.ws.rs.container.ContainerRequestContext
• javax.ws.rs.container.ResourceContext
• javax.ws.rs.core.Application
• javax.ws.rs.core.HttpHeaders
• javax.ws.rs.core.Request
• javax.ws.rs.core.SecurityContext
• javax.ws.rs.core.UriInfo
• javax.ws.rs.core.Configuration
• javax.ws.rs.ext.Providers
• javax.servlet.HttpServletRequest
• javax.servlet.HttpServletResponse
• javax.servlet.ServletConfig
• javax.servlet.ServletContext

では，これを自作するにはどうしたらいいのでしょうか。JAX-RS の実装に RESTEasy を使っているのなら，以下の方法で簡単にできます。

(1)

MyClass myObject = createMyObject();

Map<Class<?>, Object> contextDataMap = ResteasyProviderFactory.getContextDataMap();
contextDataMap.put(MyClass.class, myObject);

使うときは，次の通りです。

(2)

@Context
private MyClass myObject;

例えば， (1) をフィルターで行い， (2) をコントローラーで利用するといった使い方ができますね。