AWSとは
Amazon Web Servicesの略で、クラウドコンピューティングサービスの一つ。
クラウドコンピューティングサービスとは、サーバーやネットワークなどをインターネットを通して貸してくれるいつでもどこでも始められるサービス。
AWSには、たくさんの色々なサービスがあり、そのサービスを組み合わせることであらゆるアプリケーションやインフラを実現することができる。
今回はその中でも最も有名なサービスでもあるEC2について書いていく。
EC2とは
EC2とは、Amazon Elastic Compute Cloudの略で、サーバーに必要なもの一式をクラウドで借りられるAWSでもっとも有名なサービス。
レンタルサーバーの場合、サーバー機能やサーバーマシンを借りるが、
クラウドの場合は、借りた道具(CPUやメモリのスペックがいろいろ用意されている(インスタンスタイプ)や、OSやソフトウェアの種類がいろいろ用意されている(AMI))を使って自分でサーバーを作るようなイメージ。
サーバーやネットワークの運用はAWSが担当、
OSを含むインストールするソフトウェアすべての運用は自分で行う必要がある。
このようなサービスをアンマネージドサービスという。
インスタンスとは
AWSクラウドに作る仮想サーバーのこと。
EC2では、AMIで何度も同じ構成のサーバーを作成できるため、作成したサーバーをインスタンスと呼ぶ。
AMIが金型で、それでできたインスタンス(サーバー)がたい焼き。ついでにいうとそのたい焼き屋さんの店のくくりがVPC。
ネカフェを例に言うと、
- ネカフェの店のくくりが、VPC(仮想のネットワーク領域)
- ネカフェの店の1つ1つの部屋が、インスタンス(サーバー)
- ネカフェの店の1つ1つの部屋の設計図が、AMI(フラットタイプ、チェアタイプの部屋があった場合、AMIは2つだけでいい。AMIをもとに2種類の部屋(インスタンス)を大量に作れる)
- ネカフェの店の男女共通スペースと女性専用スペースが、パブリックサブネット(男女共通スペース)とプライベートサブネット(女性専用スペース)なイメージ
- ネカフェの店の出入り口(受付)が、インターネットゲートウェイ
インスタンスにはさまざまな設定項目があり、
下記はインスタンスの設定項目。
AMI
下記に詳しい説明あり。
インスタンスタイプ
EC2インスタンスのマシンスペック。CPU・メモリ・マシンのタイプを設定する。
リージョン
サーバーを設置する地域を設定する。日本には、東京と大阪にある。他国のリージョンを使うことも可能。
ネットワーク
EC2インスタンスを配置するネットワーク。AWSのVPCから選択する。
*VPCとはAWSアカウント専用の仮想ネットワーク、ネカフェの店のくくり。
サブネット
設置するネットワークの範囲。
ネカフェの店の男女共通スペースと女性専用スペース、または禁煙スペース喫煙スペースのイメージ。
VPCの中のどのサブネットに置くか選択する。(ネカフェのどのスペースの部屋にするか選択する。)
IAMロール
インスタンスのアクセス権限ポリシーを設定する。
他のサービスにアクセスするときに割り当てる必要がある
ストレージの容量・種類
サーバーマシンのストレージ。基本的にはEBSを選択する。
S3などの外部ストレージは選べない。
タグ
インスタンスに好きなタグをつけることができる。
Nameタグでインスタンスに名前をつけることができるのでつけておくといい。
セキュリティグループ
プロトコルごとに、ポートorIPアドレス、またはその両方のフィルタリングを設定。
AMIとは
仮想イメージのこと。Amazonマシンイメージの略。
インスタンスを作成するもととなる金型のようなもの。OSのみが入っているようなものからソフトウェアの設定まで終わっているものまでさまざまなAMIが用意されている。
そのため一度金型を用意してしまえば、同じインスタンスを簡単に増産することが可能になる。
また、AMIを自作した場合マーケットプレイスという場所で配布できる。
マーケットプレイスとは、AWSにてAMIを配布できる場所のこと。
インスタンスの作成に使用でき、現在、数千ものAMIが公開されている。
EBSとは
AWSクラウド内で使用できるストレージ。
インスタンスのストレージとして使用される。
Amazon Elastic Block Storeの略で、EC2と組み合わせて使うブロックストレージボリューム。
そもそもストレージとは、データを記録したりする場所のこと。(HDDやSSDなど)
ブロックストレージボリュームとは、ディスクに保存する一般的な方式で、データをバイトのブロック単位で保存する。
EC2と同じくらい代表的なサービスでもあるS3との違いは、オブジェクトストレージと呼ばれる方式をとっているということ。
EBSでは、大容量に対応しているHDDと、速度は劣るがHDDに比べて安価なSSDを選ぶことができる。
その他の基礎用語
Elastic IPアドレスとは
固定の変わらないIPv4アドレス
ELBとは
Elastic Load Balancingの略で、AWSが提供するロードバランサー。
負荷分散装置ともいい1つのサーバーに負荷が集中するのを防ぐために、
複数のサーバーやネットワークに振り分けるしくみ。
スナップショットとは
バックアップできる機能で、ある時点でのサーバーのディスク状態をまるごと保存したファイルやフォルダの集合。
Auto Scalingとは
サーバーへのアクセス状態によってサーバーの台数を増やしたり減らしたりを自動でやってくれる機能。
最後まで読んでくれてありがとうございました!!