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FireLens(fluentbit)を使ってFargateのJSONログをパースして出力する

Last updated at Posted at 2023-12-28

目的

  • ECSコンテナ(Fargate)から出力されるアプリケーションログをS3へ出力したい。
  • アプリケーションログはJSON形式なので、FireLens(fluentbit)でパースをしたい。

やってみた

システム構成は下記のイメージですが、FargateやS3の構築の方法や設定ついては省略しています。

FireLends.drawio.png

ここでは、JSON形式のログをパースして出力する方法と、設定値による出力の違いを記載します。

なお、fluentbitの設定方法は2パターンあります。さらにカスタム設定ファイルを読み込む方法も2パターンあります。

  1. Fargateのタスク定義のオプションに設定する
  2. カスタム設定ファイルに設定する
    ⅰ. S3に配置したカスタム設定ファイルを読み込む
    ⅱ. コンテナイメージビルド時にカスタム設定ファイルをイメージにコピーする

今回は「ⅰ. S3に配置したカスタム設定ファイルを読み込む」パターンで検証しています。

参考手順)

JSON形式のログをパースして出力する

アプリケーションコンテナから出力されるJSONを以下として、どのように出力されるか見てみます。

{"key1":"value1", "key2":"value2", "key3":"value3", "key4":"value4", "key5":"value5"}

まず、パースをしないで出力した例です。logにパースされていない状態で出力されています。

{
	"date": "2023-12-28T05:44:21.333117Z",
	"container_name": "side-car",
	"source": "stdout",
	"log": "{\"key1\":\"value1\", \"key2\":\"value2\", \"key3\":\"value3\", \"key4\":\"value4\", \"key5\":\"value5\"}",
	"container_id": "20fd58957fe14e6ba5ac7d5a5d9c54a8-159383053",
	"ecs_cluster": "test_ecs_cluster",
	"ecs_task_arn": "arn:aws:ecs:ap-northeast-1:XXXXXXXXXXXX:task/test_ecs_cluster/20fd58957fe14e6ba5ac7d5a5d9c54a8",
	"ecs_task_definition": "test_ecs_task_definition:9"
}

JSONをパースしたい場合は、fluentbitのコンテナイメージにパーサー設定ファイルが用意されているため、[SERVICE]で読み込みます。[FILTER]にパースする設定を記載します。

[SERVICE]
    Parsers_File /fluent-bit/parsers/parsers.conf

[FILTER]
    Name parser
    Match *
    Key_Name log
    Parser json
    Preserve_Key False
    Reserve_Data False

[FILTER]の設定値について

キー 設定値 説明
Name parser フィルタープラグインの名前。今回は parser というプラグインを指定。
Match * 受信レコードのタグに対してマッチするパターン。大文字と小文字を区別し、ワイルドカードとしてスター (*) 文字をサポートします。
Key_Name log 解析するレコードのフィールド名を指定します。
Parser json フィールドを解釈するパーサーを指定する。事前に用意されたjsonというパーサー。自作したパーサーも設定可。
Preserve_Key False 解析された結果に元のKey_Nameフィールドを残す。false の場合、フィールドは削除されます。 デフォルトはfalse
Reserve_Data False パースされた結果に他のすべてのオリジナル・フィールドを残す。falseの場合、他のすべてのオリジナルフィールドは削除されます。デフォルトはfalse

参考)FILTER

参考)parser

Preserve_Key と Reserve_Data の挙動

設定値のうち、Preserve_KeyReserve_Dataの設定による違いがよくわからなかったので、違いを比べてみます。

  • どちらもFalse(デフォルトと同じ)

パースされたlogのデータとdateが出力されます。

{
	"date": "2023-12-28T03:18:42.950209Z",
	"key1": "value1",
	"key2": "value2",
	"key3": "value3",
	"key4": "value4",
	"key5": "value5"
}
  • どちらもOnにした場合

container_idcontainer_name、パースされていないままのlogもそのまま出力されています。

{
	"date": "2023-12-28T05:08:21.979872Z",
	"key1": "value1",
	"key2": "value2",
	"key3": "value3",
	"key4": "value4",
	"key5": "value5",
	"container_name": "side-car",
	"source": "stdout",
	"log": "{\"key1\":\"value1\", \"key2\":\"value2\", \"key3\":\"value3\", \"key4\":\"value4\", \"key5\":\"value5\"}",
	"container_id": "edc63f4367784d408944b56f4967546a-159383053",
	"ecs_cluster": "test_ecs_cluster",
	"ecs_task_arn": "arn:aws:ecs:ap-northeast-1:XXXXXXXXXXXX:task/test_ecs_cluster/edc63f4367784d408944b56f4967546a",
	"ecs_task_definition": "test_ecs_task_definition:9"
}
  • Preserve_KeyだけOnの場合の出力結果

パースされていないlogのデータが出力されると思ったんですが出力されずでした。どちらもfalseの時と同じ結果。(もしかしたら設定方法が良くなかったかも)

{
	"date": "2023-12-28T02:59:34.892455Z",
	"key1": "value1",
	"key2": "value2",
	"key3": "value3",
	"key4": "value4",
	"key5": "value5"
}
  • Reserve_DataだけOnの場合の出力結果

container_idcontainer_nameなどが追加されて出力されています。

{
	"date": "2023-12-28T02:49:00.524241Z",
	"key1": "value1",
	"key2": "value2",
	"key3": "value3",
	"key4": "value4",
	"key5": "value5",
	"container_id": "75cfcc2b4f914ea09103bd2c26c566e8-159383053",
	"container_name": "side-car",
	"source": "stdout",
	"ecs_cluster": "test_ecs_cluster",
	"ecs_task_arn": "arn:aws:ecs:ap-northeast-1:XXXXXXXXXXXX:task/test_ecs_cluster/75cfcc2b4f914ea09103bd2c26c566e8",
	"ecs_task_definition": "test_ecs_task_definition:9"
}

まとめ

  • JSONパーサーは用意されているので、それを使うことができる
  • パースされた結果、トップレベルのオブジェクトとして出力される
    • パース前だとlogの下に出力されているが、トップレベルで出力される
    • logの下に出力して欲しいケースもありそう
  • parseの設定値について
    • Preserve_Key
      • デフォルトはFalse
      • もともとのlogもパースされてない状態でそのまま出力される
    • Reserve_Data
      • デフォルトはFalse
      • Trueにするとcontainer_idcontainer_nameなど ECS 関連のメタデータが出力できる。

その他参考

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