本記事は、AEON Advent Calendar 2024の20日目記事です🎄🎅
こんにちは!AEONの中で細々とDXを推進するおきなかです!
日本の小売業の就業者数はなんと735万人。9人に1人は小売業従事者で、我が巨大企業には56万人が在籍します。
この超BIG組織の中でDXを推進するにあたり、ものすごく大事だと思っていることがあります。それは…
主役は店舗のパートさん
ということです。
56万人のうち、従業員の多くは「店舗スタッフ」。レジ打ちから食品、衣料品の管理まで、店舗の業務は多岐にわたります。新入社員の多くも、まずは店舗に配属されます。
そして店舗スタッフのほとんどは、いわゆるパートさん、アルバイトさん。1店舗の従業員が100名で、正社員10名、90名がパートさんアルバイトさん、というケースも決して珍しくありません。
で、パートさんはDXに関わるべき…?
です。
人が減り、好みは増える、そんな時代。
一昔前、本部や社員が出した指示を現場のパートさんが実行することで、どんどん売上が伸びる時代がありました。「本部指示を正確に遂行」が売上向上の鍵で、人口が増加し続ける地域では、出店=業績UPがまかり通っていました。
しかし人口が減り、情報が増え、好みが多様化する中、消費者に最も近い存在であるパートさんが果たす役割はめちゃくちゃ大きいです。現場の中で日々の業務を通じ、直接お客さまと接し、声を聞き、時には自身がお客さまの一人として発言し、改善のヒントは常にパートさんの中にあるといっても過言ではありません。
DXにパートさんが関わるべき理由は、まさにここにあります。
超優秀テクノロジーも「使いません」だと効果ゼロ
一方で、どれだけ素晴らしい技術やツールを本部が導入しても、現場で使われなければ全く意味がない。パートさんが「とりあえずやってみよかなぁ~」と考え、とにかく使い始めてもらうことが最も重要です。
変化の激しい時代だからこそ、マーチャンダイジングや業務効率化のPDCAなど、色々な実験検証をこれまで以上のスピードで回すべきで、過去は「正解」とされていた 「指示されたこと 慣れてることをやり続けます」をいかに打破するか 、それこそが私の挑戦でもあります。
「これなら私もできるかも」先生も生徒も「従業員」
2年前にDXを推進する部署に来た私は、従業員自身が講師となり、自ら学んだスキルや、実際の業務改善や成功体験を共有する「社内勉強会」をスタートさせました。例えば、「Excelのこの機能を集計業務に使ったら、こんなに時間が短縮できた!」「総務部ならこのショートカットキーは覚えておこう!」というような超具体的な事例ばかりで構成しています。
参加者は、同じAEONで働く仲間が講師を務めるからこそ、「自分もできるかも」「業務にも活かせるかも」という実感を持ちやすく、アンケートからは、外部の専門家やネットの情報では得られない社内メンバーの発する言葉に、絶大な信頼感があることも分かりました。結果、現場のリアルな実例を共有したこの勉強会は、想像以上の反響を呼び、毎月の実施ごとに参加者からの好評の声は増え続け、今では毎回約400名以上が参加を希望し、年間5,000名を超える規模となっています。
もちろん勉強会には社長からパートさんまで誰でも参加できますが「デジタルに苦手意識のあるパートさんにも分かりやすく」に徹底的してこだわり、今では参加者全体のなんと20%がパートさんで構成されるようになりました。
成果は出てきた からこそMore&More
2年間地道に勉強会を続ける中で「Excelのマクロを覚えた従業員が、1時間かかっていた業務を5分に短縮」といった具体的な成果はもちろん、勉強会で学んだ従業員同士が学び合うコミュニティを自発的に作ったりと、「自分たちでやろうぜ」という文化作りや、マインドを醸成にもつながっていることを少しずつ感じています。
だからこそ、今後はもっと大きなムーブメントにつなげていきたい。
AEONの中で今次々と生まれている 新たなテクノロジーを、まるでExcelのショートカットキーを一つ覚えるくらいの感覚で「まず私がお店で使ってみます!」と言ってくれるパートさんがどんどん増えてくれば、AEONが、そして小売業がこれまで以上のスピードで、 お客さまの新たな喜びを創り出していけると信じています。
これからもAEONの新たなトライと、これまで以上のお買い物体験にぜひご期待ください!
明日はH1karu SA1T0さん!お楽しみに!AEONわいわい☺
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