目的
Windows,LinuxでのXeLaTeX+VSCode+LaTeX Workshop環境構築については以下の通り以前に書いた。
Windows用の記事だが、Linuxでもさほどトラブルなくインストールはできる。(Linuxで環境を汚したくなければtexliveインストーラーではなくdnfなりaptなりで個別にパッケージtexlive-(ctanのパッケージ名)
をインストールすればいい)
しかしこれをMacでやろうとしたら絶望的に上手くいかなかったので、やらないといけないことを備忘録も兼ねて全て順に書いておこうと思う。
条件
- macOS 12.3.1をインストール・ユーザー作成完了したところ
- MacTeXは使わない(環境が派手に汚れる、使わない専用エディタやら何やらが勝手にインストールされる)
- 専用エディタは不要(上のVSCodeを使う)
手順
要約
- XCodeインストール(Perlが含まれる)
- Homebrewインストール(パッケージ管理システム)
- HomebrewからGhostscriptインストール
- TEXLiveインストール
- PATHを通す
- あとはVSCodeのインストールからWindowsとほぼ同様。
以下順を追って説明する。
XCodeのインストール
これがないとperlすら動かないのでさっさとインストールしてしまいましょ。
インストール後に再起動が必要かもしれない。
Homebrewインストール
Ghostscriptを楽にインストールするために(なぜか公式サイトにMac用インストーラーがない…?)使いたいので、インストールする。
ターミナルに貼り付け→Enter(公式サイトより転載)
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
勝手にインストールされる。
Ghostscriptインストール(重要)
ここで思いっきりハマった。Windows版なら同時インストールされるのにMac版には同梱されてない(強引にその他諸々と共に同梱したのがMacTeXだが…)。ターミナルに貼り付け→Enter。
$ brew install ghostscript
こちらも勝手にインストールされる。
TeXLiveインストール
まずここからインストーラーinstall-tl-unx.tar.gz
をダウンロードする
ダウンロードしたら解凍して、中にinstall-tl
があることを確認しておく
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行。sudo(半角スペース)
だけ打ち込んでドラックアンドドロップ→Enterで良い
$ sudo (ここに先ほどのinstall-tlをドラックアンドドロップ)
または
$ sudo (先ほど確認したinstall-tlへのフルパスを入力)
あとは画面に従う。Windowsと同じだが、CUIな分設定がめんどくさいのでfull-schemeで何も変更せずインストールしてしまって良いと思う(ディスク容量に余裕があれば)。
PATHを通す
これもWindows版と違ってやってくれない。何で?
$ sudo /usr/local/texlive/????/bin/*/tlmgr path add
これについては公式サイトでも言及されている
VSCodeとか
あとはWindowsとほぼ同様。下のリンクから元記事の該当箇所まで飛べる(「VSCodeのダウンロード・インストール」から順にやっていけば良い)。
完了
以上で完了。テストファイルのコンパイルが通るかだけ確認しておく。
まとめ
何でMac版のパッケージはこんな厄介なことになっているんだ。(というより同じインストーラーを使うLinuxでは最初からghostscriptもperlも走るからそんなに問題はないのだろう。何ならdnfからインストールできるし。にしても何故PATHを通さない?)
とりあえず何やかんやでインストールできたので良いということにしておく。