いまや、息をするようにサクラエディタを日常的に使っている。仕事のパソコンでもプライベートのパソコンでも。
あくまで一個人の思い出です。
経緯
そもそもパソコンを親しむようになったのは、社会人になってから。大学生のころは論文だかレポートだかをわからないなりにWordで必死に書いていた。それが「必ずパソコンを使わなければならない」という環境に身を置くと、いつの間にかブラインドタッチができるようになったり、パソコンそのものも理解できるようになった。と思う。
どんな経緯で教えてもらったのか朧げだが、たぶん、テキスト形式のインターフェースを見たり編集したりするために教えてもらったと思う。インターフェースは行単位でレイアウトが決まっていて、データ部分を見るときにサクラエディタは重宝した。
感動したこと①
特に感動したのは、短冊選択。
横+縦でしか選択できなかった世界から、縦だけをスーッと選択出来るようになる世界へ。一種の快感を覚えた瞬間である。特定の文字数目をピンポイントに修正できる。需要と供給が一致したとはこのことである。
途中からショートカットを駆使してマウスなしで操作できることを覚え、いつしかその操作をすることが当たり前になっていた。もちろんそれ以外のショートカットも最低限使う分くらいは覚えた。どのキーを、というよりはどの位置にあるキーを、という覚え方。使うPCのキーボードに依存する覚え方なのは玉に瑕だが、使えればいいので気にしたら負けである。
サクラエディタを覚えたての時期は、秀丸派とサクラエディタ派がひっそりと二分していた。秀丸派はプライベートでシェアウェアとしてお支払いをしていたのだとか。当時学生上がりの私は、とんでもなくリッチな人もいたもんだと驚いたものである。(今はサブスク使いまくりの私である。)
感動したこと②
あとは、サクラエディタが正規表現を気軽に使うツールという認識になってきたとこ。これは言いすぎかもしれないが。
プログラミングの世界では当たり前であろう正規表現。それをプログラミング外で初めて使ったのが、サクラエディタ。正規表現を入れて、思い通りに選択や操作ができたときの快感よ。
業務中にUNIXで「^」とか「$」を覚えて、特定の文字から改行するまでを選択、先頭から特定の文字までを選択、をできたときが一番感動した。
若気の至り
だがしかし、無料のテキストエディタは他にもあるやないかいと気付く。
例えばTeraPad。TeraTermの親戚くらいかなと思っている。確か、UNIX系OS本のハンズオン的なページにあったのが最初の出会い。アイコンもシンプルで、サクラエディタ以外のエディタも使いこなしてみたいとソワソワしていた私はトキメイた。
新天地に足を踏み入れる感覚でなんとなく使ってみたが、やはりサクラエディタに戻ってきてしまった。咄嗟にサササッと操作できるのがサクラエディタだったから。慣れとは良し悪しがあるなあと思った。
何事も安心感が大事
そんな浮気心を弄びつつ今に至る。配色は初期設定のままだが、それが無性に安心する。