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ゼロから始めるQAチーム立ち上げの話(スタート編)

Last updated at Posted at 2020-12-04

この記事はクラスター Advent Calendar 2020 - Qiitaの4日目の記事です。

はじめに

こんにちは、okanです。
今年の7月にクラスターに入社して、半年目がスタートいたしました。

本日は、QAチーム立ち上げ時、どんなことを行ったか書いてみたいと思います。
まだまだスタートしたばかりですので、スタート編ということでお願いいたします!

QA(Quality Assurance)とは

QA(Quality Assurance)とは、品質保証という意味になります。
QAはデバッガー!みたいな感覚の方が、まだまだ多い世の中なのですが、実はかなりのスキルを要求される職種です。
その話はまたの機会にするとして、QAは、ユーザーへ届けたい価値になっているかどうかを検証することを軸としています。
「バグを取り除くこと」はユーザーへ届けたい価値の中の1つにしかすぎません。

QAチーム立ち上げ開始時

少し簡単に弊社の2つの事業部をご紹介させていただきます。

◆プラットフォーム事業部
ゲームやイベントを作って遊べるプラットフォーム、バーチャルSNS cluster(クラスター)の開発運営を行っています。

◆エンタープライズ事業部
法人からイベントを受注し、企画運営やCG制作を行っています。

どちらの事業部も開発を行っておりますのでQAは必要不可欠ですが、最初はプラットフォーム事業部しかQAが存在しておりませんでした。
そのため、QAとは何者なのか、デバッガーさん?といった感じで知らない方が大半を占めており、「QAとは何者なのか?」「どんな立ち回りをするのか、したいのか」の話を限られた時間でたくさん行いました。
今も発信し続けています。

この5カ月で行ったこと

まず、入社したての私が行うミッションは、自身のことを皆様にQAとして認識してもらうことでした。
「おかん」というあだ名が強烈すぎるのか、「おかん」というあだ名はかなりの方に認識されていますが、実は、実名はあまり認識されていません。
自己紹介の時、名字で名乗るとキョトンとされ、あだ名を伝えると「あ~!いつもQAありがとうございます!」な展開になります。

そんなわけで、5カ月で0⇒1にするために以下のことを行いました。

◆半年以内でギリギリ実現出来るか否かの厳しめのゴール設定をした

これは私個人の問題ですが、厳しめのゴールを設定するにあたって、「QAチームに必要なものは何か」を常に考え、常に優先順位を付けて取捨選択することになるため、本当に必要なことだけを行うように自身を追い込みました。
2つの事業部の横断組織としてQAを組織化するために日々奮闘中です。

具体的に行ったことは以下の通りです。

QAが検証に入るためのワークフローを改善する取り組みを行った

QAがいない組織は、ワークフローにほぼQAが存在していません。
安定したテストが出来るように、QAがどのタイミングで入るとよいのか、どんな環境にして欲しいのか、どれくらいの期間が欲しいのか等を話し改善を行い、皆様の協力のもと運用に至れました。
今は更なる改善に向け進んでいるところです。

QAメンバーの採用や教育(スキルアップ)を行った

採用においては、残念ながら本日時点ではまだ決まっておりませんが、具体的には以下を行いました。
まだ種まき段階ですので、開花するのはもう少し先になりそうです。

  • マニュアル作成(まだまだ現在進行形)
  • 1on1を実施し、各メンバーの目標と振り返りを実施
  • ワークショップ(勉強会)を実施
外部協力会社様との契約を進めた

開発を加速させるにあたり、物理的にもQAメンバーが必要になってまいりますが、だからといって、誰でもQAとして採用するわけにはいきません。
安定したクオリティを担保する上でも、外部協力会社様の力は必要不可欠となります。

まだまだ連携はスタートしたばかりで、他社だからこそ出来ないことも発生しており、改善すべき点も多いですが、その都度、打ち手を考え進行している状況です。

特に心掛けていたこと

相手を尊重し、チームの輪を大事にすることを心掛けていたに尽きます。
その中で特に心掛けていたことを3つご紹介させて下さい。

今までのやり方を肯定した上で新しいことを取り入れるよう心掛けた

新しい取り組みを行う際、今までのワークフローを「正しいもの」と、信じていたメンバーも少なからずいます。
真っ向否定されたかのように感じないよう、変化に対応しきれないQAメンバーも一緒に並走出来るよう、話す機会を増やし、理解を得たうえで少しずつ変化を取り入れるようにしました。

自立自走への取り組みを心掛けた

チームを立ち上げるにあたって、「今の状況をどうしたら打破できるのか」を考える機会をチームメンバーにも与えることが大事だと考えています。
そのため、質問されても「~~さんならどうしたい?どうする?」と敢えて答えを言わず、よく質問返しで投げかけております。
毎度びっくりされますが、考えることは自立自走への第一歩でもあります。

QAから発信する機会を増やすことを心掛けた

開発時のウィークポイントをバグを項目別にして発信したり、JIRAの起票においては、これは困った等を発信することで、チームの弱点克服へ少しでも貢献できるよう取り組んでいます。
QAだからこそ見える世界がありますので、QAならではのアプローチを行っています。

近々「weekly okan」というQA通信を開始する予定です。
「monthly okan」と書かない強い心。

最後に

まだまだ始まったばかりのQAチームですが、まずは土台となる取り組みを行っています。
組織を立ち上げる上で大事なのは、まずは多くの方と話し、自身の話に耳を傾けてもらうことからスタートな気がいたします。
同じように入社直後にゼロから組織立ち上げで悩んでいる方。
まずは全社員、もしくはプロジェクト全員と話すことを目標に話をしてみて下さい。
きっとそこでQAの歴史を知り、何かしらの打ち手が生まれてくるはずです。
と、偉そうなこと書いてますが、まだまだ奮闘中です。
これを機に、同じQA組織の立ち上げで奮闘されている方ともつながれたら嬉しいです。

告知!

共にQAチームを盛り上げていただけるメンバーを募集いたしております!
少しでもご興味のある方はコチラより、ご応募お待ちしております!

そんなわけで、4日目は以上となります!
明日もお楽しみにっ!

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