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ブロックチェーンアプリをApple審査に出すときのポイント - おかむーが最新ガイドラインをわかりやすく解説

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どもー、皆さん。no plan inc.のおかむーです。今回は、ブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)を取り扱うアプリをApple審査に出す際の要点をまとめていきたいと思います。

この記事でわかること

  • ブロックチェーンアプリをApple審査に出すときのポイントがわかります

2023年6月5日の最終更新版

まず始めに、AppleのApp Store Review Guidelinesを見てみましょう。2023年6月5日の最終更新版では以下のように記載されています。

3.1.1 App内課金

原文

3.1.1 App内課金
Appのコンテンツまたは機能(例:サブスクリプション、ゲーム内通貨、
ゲームレベル、プレミアムコンテンツへのアクセス、フルバージョンの利用)は、
App内課金を使用して解放する必要があります。コンテンツや機能を解放するため、
ライセンスキー、拡張現実マーカー、QRコード、暗号通貨、暗号通貨ウォレットなど、
App独自の方法を用いることはできません。

3.1.3(a)の条件を満たす場合を除き、
App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、外部リンク、
その他の機能をAppやメタデータに含めることはできません。

要するに

  • コンテンツや機能を解放するためには、App内課金を使用する必要があります。

つまり、ライセンスキーや暗号通貨、暗号通貨ウォレットなどのApp独自の方法を用いることはできません。

App内でのNFT販売

原文

Appは、App内課金を利用して、非代替性トークン(NFT)
およびNFTに関連するサービス(ミンティング、リスティング、譲渡など)を
販売することができます。
Appでは、NFTを所有することによってApp内のコンテンツや機能が解放されることがないことを条件として、
ユーザーが自分のNFTを確認できるようにすることが可能です。

App内課金以外の方法で、ユーザーを何らかの購入に誘導するボタン、
外部リンク、その他の機能をAppに含めないことを条件として、
他のユーザーが所有するNFTコレクションをブラウズすることを
ユーザーに許可することも可能です。

要するに

  • 例外として、非代替性トークン(NFT)およびそれに関連するサービス(ミンティング、リスティング、譲渡など)はApp内課金を利用して販売することができます。

ただし、そのNFTを所有することでApp内の他のコンテンツや機能が解放されてはならないという点に注意が必要です。

3.1.5 暗号通貨について

原文

3.1.5 暗号通貨
(i)ウォレット:組織として登録しているデベロッパに限り、
Appで仮想通貨ストレージを提供することが許可されます。

(ii)マイニング:処理がデバイスの外部で実行されるもの(クラウドベースのマイニングなど)でない限り、
Appで暗号通貨をマイニングすることはできません。

(iii)取引:Appが、暗号通貨の取引を行うための適切なライセンスと認可を取得している
国や地域のみで提供されることを条件として、認可されている取引所での暗号通貨の取引や送金を、
Appで取り扱うことができます。

(iv)イニシャルコインオファリング:イニシャルコインオファリング(ICO)、暗号通貨の先物取引、
その他の暗号証券や準証券による取引を行うAppは、既存の銀行、証券会社、先物取引業者(FCM)、
またはその他の承認された金融機関のみ提供することができます。
またそうしたAppは、適用されるすべての法令に準拠している必要があります。

(v)暗号通貨のAppでは、他のAppをダウンロードする、他のユーザーにダウンロードを促す、
ソーシャルネットワークに投稿するといったタスクの実行に対して通貨を提供することはできません。

要は

  • ウォレットの提供は組織として登録しているデベロッパに限られ、
  • 暗号通貨のマイニングはデバイス外で実行されるもののみが許可されています。
  • また、暗号通貨の取引は適切なライセンスと認可を取得している国や地域のみで提供されること、そしてICOや暗号証券取引は承認された金融機関のみ提供することが求められています。

なかなか厳しいっすねぇ〜

まとめ

  • iOSアプリを制作する前には、最新のレビューガイドラインをよく読み、リリースできるか確認しましょう

ちなみにApple Review Guidelinesの毎回の差分

最新のガイドラインの差分については私が個人で更新している差分リポジトリからもご確認いただけます。

Screenshot 2023-07-10 at 4.02.46 PM.png

先日のWWDCで行われた2023年6月5日の更新では、ブロックチェーンやNFTの部分に大きな変更は見られませんでした。

ただ、この領域は急速に進化し続けているため、Appleのポリシーもそれに応じて変化する可能性もあるので開発者としては、常に最新のガイドラインに目を通していこうと思っています〜

no plan株式会社について

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