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スクラム開発におけるプロジェクト管理ツール比較

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はじめに

スクラム開発を行うにあたって、どのプロジェクト管理ツールを使ったら良いかの情報がまとまっている場所があまり無いように感じたので、下記ツールの調査結果をまとめました。

・Jira
・OpenProject
・Trello
・Asana

結論を先に書きます

・課金できるならJira。一番スクラム開発がしやすい仕様になっていると感じました。(課金額は下記に記載)

・課金できないならOpenProjectをHerokuで構築して無料で始める(負荷とDBデータ量によってはそのうち課金が必要になる可能性はありますが)

・Trelloは無料で使えるがスクラム開発を管理するには少し機能が足りない

・Asanaはストーリーポイントや工数の管理が弱いので、その辺が不要で単純なプロジェクト管理になら良いかもしれないと感じました

・課金がすこし高額だったので調査対象から外しましたが zube.io というツールも良さそうです
https://iktakahiro.hatenablog.com/entry/2018/07/12/192213

Jira

JIRA_プロダクトバックログ.png
<Jiraの良いところ>
・システムの作りがスクラム開発用の仕様になっている。スプリント作成、サブタスク作成機能が使いやすい。

・各種レポートが充実している。スクラム開発の目的の一つ、プロジェクトの状況の可視化に優れている。
 ・バーンダウンチャート
 ・ベロシティチャート
 ・スプリントレポート
 ・などなど他にもたくさん
JIRA_バーンダウンチャート.png

・ストーリーポイントと別に工数の管理も可能。このあたりもレポートで集計が閲覧できる
JIRA_時間管理レポート.png

<料金>
・10人までは10USD/month。以降7USD/1user。

<Jiraのデメリット>
・プロジェクト設定とJira全体の設定などの構成が少し分かりずらかった

・ガントチャートは有料プラグインが必要になる

OpenProject

openproject_back_sprint_log.png

・オープンソースのスクラム開発管理ツール

・サーバーが必要になる。(HEROKUで運用も可能な模様)
  https://www.imeos.com/blog/2015/03/18/deploy-openproject-to-heroku-the-easy-way/
  サーバー構築すればユーザー数などの制限はない。

・Redmineの進化系。UIがなんとなく似ている。

・スクラム開発を想定したプロダクトバックログ、スプリントバックログの作成出来るようになっている。(スプリントはVersionsという表記)
openproject_タスクボード.png

・ストーリーポイントと工数は別々に管理出来る。

・Burndownチャートがある。
openproject_burndown.png

・ガントチャートがある。

<料金>
・OSSなので無料
・サーバー費用は必要

<OpenProjectのデメリット>
・UIが使いづらい時がある(モーダルで開いて欲しい画面が別ウィンドウで開くなど)
・サーバーを準備する必要がある

Trello

trello_プロダクト_スプリントバックログ.png

trello_プロダクトバックログ.png
<Trelloの管理方針>
・下記のChrome拡張を入れる
  ・ラベルに色を付ける
  https://chrome.google.com/webstore/detail/card-color-titles-for-tre/hpmobkglehhleflhaefmfajhbdnjmgim/related

  ・agile scrum for trello
  https://chrome.google.com/webstore/detail/agile-scrum-for-trello-bo/njmflagahgdhopbcdilgahjlfiecakpe/related?hl=en

・工数とストーリーポイントは別々に管理する。(が、今のところ工数は手書き管理しか方法がない)
ストーリーポイントは上記ツールにより管理可能となる。(0/5) という部分がストーリーポイントとなっている
trello_ストーリーポイントの管理.png

・ブロダクトバックログで1ボード。スプリント毎に1ボードづつ作成する

<料金>
・基本、無料

<イマイチな点>
・スプリント単位で管理するには向かない。
1スプリント1ボードで運用するのが厳しい。スプリント間のアイテム共有も出来ない。そもそもスクラム開発を運用する想定で作られていない(と思います)

・個人の仕事の成果が集計しづらい

・バーンダウンチャートがない(課金すれば解決できる)

・工数の予定/実績の集計がやりずらい

・プロダクトバックログとスプリントバックログを紐づける機能がない

Asana

asana_ブロダクトバックログ.png
<ASANAの運用方針>
・プロダクトバックログで1プロジェクト、スプリントバックログで1プロジェクトづつ作成する。

・プロダクトバックログで作成したアイテムをスプリントにも所属させることでタスクボードにも表示させる事が可能となる。
スプリント内で終了しなかった場合は次のスプリントに所属させる動作も比較的簡単。
asana_タスクボード.png

・ガントチャートが欲しいなら有料版にするかInstaganttと連携する必要がある。

・工数管理したいならToggleと連携する必要がある。
http://mfl.revee.jp/blog/how-to-add-toggle-to-asana

<Asanaのデメリット>
・ストーリーポイントを入力する欄がない。レポートもないのでストーリーポイントや工数による管理が出来ない。

・サブタスクを設定出来るがサブタスク(スプリントバックログアイテム)ごとにステータスを管理出来ない。(これはサブタスクではなくPremiumの「タスクの依存関係」機能でスプリントバックログアイテムを分離できれば解消するかも)

さいごに

それぞれデメリットと書いてしまいましたがツールに合った使い方をすれば素晴らしいツールですので、それぞれのファンの方々、気を悪くされないで頂けたらと思います。(私は個人タスクの管理はかなりハードにTrelloを使用しています)
間違えやこのツールがオススメ!などありましたらコメント頂けますと幸いです!

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