秋冬のコロナ第二波に備えて用語の整理をしたい今日この頃。
概要
- セキュアブラウザとか VDI をイメージしやすくなればいいな程度の記事です。
ターゲット
- そもそもセキュアブラウザってなに? という人
- なんとなくセキュアブラウザや VDI を使用している人
- 2つの違いはなんなの? という人
セキュアブラウザとは?

- 不正アクセス(フィルタリング機能)や情報漏洩(データ保存禁止機能)の対策を施したブラウザです。
- 一般のブラウザと異なる点はドキュメントやデータをデバイス上の安全な領域で表示するところです。
- データは終了時に自動的に消去されます。
セキュアブラウザと VDI の違いは?
- どちらも接続先のネットワークが必要なのは一緒です。
- VDI の場合、社内ネットワークに繋がるデスクトップ環境用のサーバやパソコンが必要になります。
※接続先のネットワークは主に社内ネットワークなどになります。
そもそも VDI (デスクトップ仮想化) とは?

- パソコンのデスクトップ環境をサーバ上に集約してサーバ上で稼働させる仕組みのことです。
- サーバからデスクトップ環境の画像だけが送られており、それをパソコン上で表示しているだけです。
- そのため、デスクトップ環境からパソコン上へデータを持ってくることはできません。
※デスクトップ環境内でのデータ移動はできます。
セキュアブラウザ系のサービス提供元
以下はほんの一例です。
CACHATTO : e-Janネットワークス(株)
- 閲覧機能、MDM(モバイル端末管理)機能、認証機能がバランスよく整っています。
- 会社支給の PC などにアプリをインストールし、社内ネットワークに接続して使用します。
HDE Secure Browser : (株)HENNGE
- office365、G Suiteなどのクラウドに対応したブラウザアプリです。
- HDE Secure Browserがインストールされているデバイスのみ、クラウドへのアクセスを許可する仕組みです。
- 会社支給の PC だけでなく、個人端末にもアプリをインストールすることで、社内ネットワークに接続することもできます。
Magic Connect : NTTテクノクロス(株)
- オフィスのデスクトップ画面を手元端末に呼び出して操作できるサービスです。
- VDI っぽいけど、サーバ上のデスクトップ環境ではなく、会社にあるパソコンに繋ぐ点が異なります。
- 社内でパソコンをつけっぱなしにしておくだけなので、VDI を用意するよりも環境構築が簡単です。
スマートコネクト : (株)TOKAIコミュニケーションズ
- 社外のモバイル端末からオフィス内の会社支給の PC をインターネット経由で遠隔操作できるリモートアクセスサービスです。
- 既に VDI 環境が用意されていれば、そちらを接続先にすることもできます。
http://www.oneoffice.jp/service/smartconnect/
まとめ
- セキュアブラウザとはセキュリティ機能に特化したブラウザ
- VDI はデスクトップ環境を提供するサーバ、システム
- 環境の用意やサービス毎の違いはあれ、社内ネットワークにセキュアに接続するという点では共通
最後に
セキュアブラウザにしろ VDI にしろ、セキュリティに特化したためデータの操作にはかなり制限がつきます。
ただ、メールの送信や資料の参照程度で事足りるのであれば、
わざわざ会社に行かなくてもよい、という非常に魅力的なメリットもあります。
今までは出先で社内情報を確認するなどの使い方が多かったかと思います。
今回のコロナによりテレワークが推進されたことで、よく目にする単語になりました。
しかし、100%在宅勤務の方には少し物足りないのでは?という印象です。
他のクラウドサービスなどと連携して、データ操作面をどうにかするのが今後の課題になるかと。