概要
AWS上に構築したZabbixサーバーのDBとして、RDS for MySQLを使用している。
今回、そのRDS for MySQLのインスタンスタイプ(r3.large)がEOL(*)になるため、r5世代にインスタンスタイプを変更した。
*2023年4月30日までがサポート期限
事前調査
- 現在使用しているZabbixとMySQLのバージョン、左記ZabbixがサポートしているMySQLのバージョンを整理した
現在利用しているZabbixのバージョン | ZabbixがサポートするMySQLのVersion | 適用済みのMySQLのVersion |
---|---|---|
3.0.28 | 5.0.3 - 5.7.x | 5.5.52-MariaDB (including from MySQL 5.5.52) |
- 次にRDS for MySQL r5世代がサポートしているMySQLのバージョンを調査した。
RDSインスタンスタイプ | 使用可能な MySQLのVersion | 備考 |
---|---|---|
db.r5.large | MySQL 8.0 / MySQL 5.7 |
事前調査の結果、r5世代にインスタンスタイプを変更しても、Zabbixサーバーには影響がないことがわかった。
そのため、インスタンス変更を行うこととした。
DBインスタンス変更手順
インスタンス変更の手順を以下に記載する。
DB インスタンスの変更
1. ナビゲーションペインで、[データベース] を選択し、アップグレードする DB インスタンスを選択します。
2. [変更] を選択します。[DB インスタンスを変更] ページが表示されます。
3. 以下の通り変更します。
[設定]の[インスタンスの設定] で、新しいDB インスタンスクラスを選択します。
新しいインスタンスタイプはr5.large
[追加設定]→[バックアップ]→[バックアップ保持期間]を変更します。(2 => 35)
*2は今回の設定値
4. [続行] を選択して、変更の概要を確認します。
5. 確認ページで、変更内容を確認します。
変更のサマリー
3) で設定した内容となっていること
変更のスケジューリング
[すぐに適用]を選択
6. [DB インスタンスを変更] を選択して変更を保存します。
7. DB engine versionが更新されたことを確認します。
8. [保留中のメンテナンス]に以下が表示された場合は、[今すぐ適用]→ [今すぐ適用]と進めます。
9. [変更] を選択します。[DB インスタンスを変更] ページが表示されます。
10. 以下の通り変更します。
[追加設定]→[バックアップ]→[バックアップ保持期間]を変更します。 (35 => 2)
11. [続行] を選択して、変更の概要を確認します。
12. 確認ページで、変更内容を確認します。
変更のサマリー
10) で設定した内容となっていること
変更のスケジューリング
[すぐに適用]を選択
13. [DB インスタンスを変更] を選択して変更を保存します。
14. DBを選択し、[メンテナンスとバックアップ] → [バックアップ] → [自動バックアップ]が10)で設定した内容に変更されたことを確認します。
フェイルオーバーでの再起動の実施
パフォーマンス向上のため、Zabbixサーバー#1と同じAZ上でRDSを起動します。
1. AWS Management Console にサインインし、Amazon RDS コンソール (https://console.aws.amazon.com/rds/) を開きます。
2. ナビゲーションペインで、[データベース] を選択し、ZabbixのDBを選択します。
3. [アクション] → [再起動]を選択します。
4. [Reboot DB Instance]画面で、[フェイルオーバーし再起動しますか?] を選択しフェイルオーバーを実施します。
5. [Reboot]]を選択して、再起動を行います。
6. リージョンとAZが 通常時のものになっていることを確認します。
以上