TL;DR
- LTでしゃべった内容のQiita版
- PVE 上に3つ仮想マシンを構築し、その上にPVEを構築する
概要
以下の勉強会のLTのQiita版です。
※Qiitaでも簡単に公開できるようMarpで書いておいてよかった。
PonPで評価環境を構築しよう!
- PVEの評価(特にクラスタとか)をしたいけど物理で複数ノードを調達するのは厳しい…
- なので、PonP(Proxmox on Proxmox)でPVE上に仮想マシンを3つ作成し、その上にPVE構築し、クラスタを組みます。
- 大きくは以下3ステップ。
- PVE上で仮想マシンを構築
- 仮想マシンの複製
- クラスタの構築
1.PVE上で仮想マシンを構築
デフォルトである2つのストレージ
デフォルトで以下2つのストレージが用意されている。
仮想マシン構築のために必要なコンテンツタイプ(太字箇所)が設定されているので、いきなり仮想マシンの構築が可能。
local
- ISOイメージ
- コンテナテンプレート
- バックアップ(vzdump)
Local-lvm
- ディスクイメージ
- コンテナ
手順
- ISOイメージをアップロード
-
pve
-local
-ISOイメージ
-アップロード
からProxmoxのISOイメージをアップロード。
-
-
pve
を左クリック or 右上のVMを作成
から作成
-
OS
でアップロードしたISOイメージを指定 - その他の設定はデフォルトで作成
- 起動した仮想マシン
pve1
-コンソール
から仮想マシンにアクセス - ProxmoxのGUIインストールに従いインストール
2.仮想マシンの複製
複製方法はいろいろあるが、ぱっと思いつくのは以下の通り。
今回は太字の方法で作成。
- 新規構築を繰り返す
- クローンしてIP・ホスト名を修正する
- Cloud-Initでまとめて構築する
- Cloud-Initについては、勉強会のLT2でもお話あったので、気になる人はそちらも参照。
完全クローンとリンクされたクローン
- 完全クローン
- クローン元から独立
- 別のストレージにも作成可能
- リンクされたクローン
- Copy-On-Write(変更された箇所だけ書き込み)を利用
- 高速なクローン
- 省サイズ
- 同じストレージにのみ作成可能
- Copy-On-Write(変更された箇所だけ書き込み)を利用
テンプレート
- 仮想マシンをクローン用のテンプレートとすることが可能。
-
テンプレートにすると仮想マシンにはもどせない!
- が、テンプレートから完全なクローンは可能。
- テンプレートからクローンすることでリンクされたクローンも利用可能
- 仮想マシンからクローンする場合は完全クローンのみ。
手順
テンプレートとから完全クローンを複製後、各仮想マシンで以下を修正。
また、設定ファイルを直接修正してもOKですが、hostnamectl
を利用したほうがスマートです。
※ribbonさん当日コメントありがとうございます。
- PVE(OS)の設定変更
- IPアドレスとホスト名を変更
/etc/hosts
/etc/hostname
/etc/network/interface
3.クラスタの構築
手順
- 新規クラスタの構築
-
データセンター
-クラスタを作成
から新規クラスタを作成
-
- 既存クラスタへの参加
- 新規クラスタを構築したPVEの
Join情報
をコピー。 - 参加したいPVEの
クラスタに参加
から張り付け。
- 新規クラスタを構築したPVEの
- クラスタの構築ができました!
最後に
これでクラスタはできたので、HAやらレプリケーションやらの検証が出来るようになりました!
参考