TL;DR
- Qiita Organization に関連付けした記事のView数をGoogle広告に当てはめて数値化した。
- 計算式はView数*クリック単価。クリック単価は220JPY。
- 大切なのはコンバージョンと付加価値。
- そのためには記事の質を高めることが重要。
概要
Advent Calender前恒例の(主に社内向けの)布教記事です。
企業のOrganizationと記事を紐づけている以上、企業の認知を広めたいなどマーケティング的なスケベ心がある前提で、Google広告の各要素をQiitaの記事に当てはめて見て、Qiitaの記事の価値をお金に換算してみました。
かなり強引感否めないけど…
お金に換算
Google広告でいくらぐらい使ってる?
弊社のProxomox事業のLPに設定しているGoogle広告の2023年10月実績をサンプルとして利用します。
ちなみに、Google広告はペイ・パー・クリック(PPC)という方式です。
表示回数ではなくて、クリックされた回数に対して課金されます。
また、設定した予算を上限に課金される方式です。
※Google広告利用開始時にGoogleサポートから教えてもらいました。
項目名 | 実績値(1ヶ月) | 概要 |
---|---|---|
クリック数 | 454 | 広告の検索数 |
表示回数 | 22700 | Google 検索時の表示回数 |
平均クリック単価 | 220 | 総費用 / 総クリック数 |
費用 | 99900 | 設定した費用100000を上限に使用される |
コンバージョン | 34 | 弊社側がしてもらいたいこと。LPではマイクロコンバージョンとして問い合わせフォームの表示、コンバージョンとして問い合わせ完了時のサンクスページを設定 |
コンバージョン単価 | 2939 | 総費用 / 総コンバージョン数 |
Qiitaの記事をGoogle広告に当てはめると?
Qiitaの記事の各項目をGoogle広告の各項目に当てはめます。
項目名 | Google広告 | Qiita |
---|---|---|
表示回数 | Google検索で広告が表示された回数 | Google検索やQiitaのTLなどに記事が表示された回数 |
クリック数 | 広告がクリックされた回数 | 記事へのリンクがクリックされた回数 |
マイクロコンバージョン数 | 問い合わせフォームが表示された回数 | Organizationが表示された回数 |
コンバージョン数 | 問い合わせ後のサンクスページが表示された回数 | Organizationからコーポレートページなど他弊社リソースへのリンクがクリックされた回数 |
Qiitaの1記事はいくら?
前述の結果から、Google広告のクリック数≒Qiita記事へのリンクがクリックされた回数=記事のView数とします。
これをペイ・パー・クリック(PPC)方式に当てはめると平均クリック単価*記事のView数になります。
Qiitaの各項目はOrganizationに適用したGoogle Analyticsを利用します。
弊社の2023年10月記事数は22件でした。これをOrganizationの2023年10月実績に当てはめます。
上記の情報より記事1件あたりのバリューは22000/22*220=220000JPYでした。
上記露骨に誤りです。
1記事ごとの平均を10月のView数を10月の新規記事数で割り算出しようとしていますが、それ以前に作成した記事も含まれていることに気が付きました。
質の高い記事は恒久的に読まれ続けるという観点や、サンプルにスパイクある点からも1記事の平均を算出するのは適切ではなく、記事の品質に依存するという結論になりそうです。
でも大切なのは…
コンバージョン
Qiitaの記事そのものが価値ですが、Organizationとしては記事からOrganizationページやそこからコーポレートページを見てもらい、企業をよく知ってもらうことが目的≒コンバージョンだと思います。
キャッチャーな見出しなどで記事を見てもらうだけでなく、この記事を書いた人・その人が所属するOrganizationに興味を持ってもらえるような高品質な内容を心がけたいですね。
逆に低品質だったりする場合はネガティブに見えてしまうリスクも…
ちなみに、コストのかかるGoogle広告においては、クリック数は多いがコンバージョンが少ない(コンバージョン単価が高い)場合、Google広告の設定やWebサイトの内容などの見直しが必要となります。
執筆者の技術力・意識の向上
これこそがOutputの本懐で、語りつくされている気がするので割愛します。
記事の品質向上を目指そう!
Advent CalenderやEnginner Festaの度にまずは量(参加者数・記事数)を目指して、とりあえず参加を促していましたが、Outputの品質を高めることも重要であることに気が付いた、というオチです。
Enginner FestaのキックオフイベントでEnginner Festaに入賞するようなOrganizationでもアウトプットするのは少数派という話も聞いて、技術コミュニティ活動をする人はOrganizationとしても少数派となるのでは?という疑念は抱いていました。
Qiitaのような技術コミュニティは全員参加のコンテンツではなく、マイノリティが参加するコンテンツであり、それであればこそ品質を求めたい!という気持ちが生まれる次第です。
参考(過去のQiitaイベント布教記事)