2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Open Source Summit Japan 2024 に参加しました。(初参加した人編)

Posted at

TL;DL

  • Open Source Summit Japanに初参加しました。
  • イベント全体の流れ、雰囲気など
  • 英語への対策など
  • 各講演の感想

概要

Open Source Summit Japan 2024 に参加してきましたので、その感想文です。
Open Source Summitや、こういった英語でやるイベントに参加するのも初めてなので、全体的な流れや英語関連も触れようと思います。
めちゃくちゃビビりながら参加しましたが、何とかなったので参考になればと思います。

全体的な流れ

事前

参加登録

今回はスポンサー枠として参加しました。
LPI-Japanがイベントのスポンサーで、自分の所属企業がLPI-Japanのスポンサーなので、LPI-Japan分の枠を譲ってもらった形です。
そのため無料でしたが、それ以外の場合は有料で参加することも可能です。
円アドバンテージの場合が多くなると思いますが、その場合は6万円弱のようです。

私の場合は、登録用のコードをLPI-Japanの窓口の方から送付いただき、登録しました。
コード発行から登録までの期限が短かったので、注意しましょう。

スケジュール登録

スケジュール一覧は以下になります。
Schedというアプリで管理することをお勧めされます。

事前登録などは必要ないので、当日決めても大丈夫です。

ちなみに、Registration & Badge Pick-Upが朝一にあり、早起き必須かと思いきや、イベントの終わりまで受け付けはやっているので都合のいいタイミングで参加することができます。

イベントのスマホアプリ(不要)

スマホでイベントページにアクセスすると、イベントのアプリのインストールを聞かれました。
ですが、これはホーム画面にブックマークできるだけのやつなので、不要です。

当日

受付

受付で名前を伝えると名札をもらえますので、首から下げておきます。

こちらは使い方の解説。

rn_image_picker_lib_temp_0f7b3486-af8a-4951-bc9d-46cb4d35f6d7.jpg

pronoun(代名詞)とコミュニケーションのステッカーが用意されています。
代名詞ステッカーは自分の得意分野などを示すステッカーです。名札下部に着けている人が多かったです。
コミュニケーションステッカーは話しかけていいかを示すステッカーです。
つけていない人が多い印象でした。
※私もつけてませんでした…

キーノート(基調講演)

他の講演と違う点は以下です。

  • 日本語の同時通訳を聞けるレシーバー(?)を借りることができる。
  • 抽選券が配布され、抽選でプレゼントがもらえる。
  • ライブ配信がある(現地参加の人には関係なし)

キーノート以外の講演

キーノートと大きく変わることはないです。
キーノートをやった大きなホールや、中小のホールがあるので移動します。
※講演の感想は最後にまとめます。

コーヒーブレイク

午前、午後に1回ずつ30分ぐらいの休憩があります。
飲み物・お菓子とかは常設されているので、特有の何かはなかったと思います。

スポンサーショーケース

スポンサーの展示ブースが常設されているので、空いている時間に見て回ることができます。
景品がもらえるスタンプラリーもやっていました。
※私はLPI-Japan、Mattermostなどお世話になっているブースにご挨拶する感じでした。

ランチ

お弁当とお茶を受け取ります。
※今半のお弁当でした。

食べる場所はロビーやスポンサーショーケース、ホールにテーブルがあるので立食するイメージです。
※テーブル数が気持ち少なく、場所を求めてうろうろしました。

また、通路にはリナック君(≠タックス君)が待ち構えていますので、パシャリ。

Tux Trek Sponsored by Docker (懇親会)

スポンサーショーケースの場所を中心にごはん・飲み物が用意されて交流をします。
乾杯や〆の挨拶もなく、流れ開始・流れ解散なイメージです。
今回はLPI-Japanさんのブースを中心にうろうろし、交流させてもらいました。
特に、JPmoxsを応援してくれる方・参加してくれた方がいたのでとてもうれしかったです。

ちなみに、1日目の終わりに開催されました。
※てっきり、打ち上げ的に2日目の終わり開催だと思っていました。

お土産

Tシャツがもらえます。
※なぜラーメン…?
二日目に着ていこうと思いましたが、寒かったので断念しました。

rn_image_picker_lib_temp_87a0ff35-8ee7-4734-9268-321bca97c70a.jpg

英語関連

会社の人からは「日本語しゃべると出禁らしいよ?」とか「本当に大丈夫なんですか?」とさんざん脅され、以下の質問を投稿するぐらい英語にビビっていたのですが、割と何とかなりました。

また、「日本語しゃべると出禁らしいよ?」は流石にそんなこともなく、講演中は英語ですが懇親会などそれ以外は普通に日本語でした。

なんやかんやで割と理解できる。

興味のある講演に参加するので、プログラムのリード文からある程度内容を把握できるし、技術的な単語・用語も多いので、割と理解できました。
また、登壇者全員が英語ペラペラなわけではないので、話すスピードもそこそこ・わかりやすい表現がされていたりという場合も多かったです。

英語わからない人なりの対策

スライドの写真を撮影+生成AIで文字起こし&翻訳

要点がスライドには書かれているので、だいたいの内容を把握するには便利です。
また、単純に図・表を後から見直したい時に写真が便利です。
※結構な人がぱしゃぱしゃとっていました。

弱点は連続して画像を利用すると生成AI側で閾値に達してしまうこと。

もちろん、スライドにない行間的な部分は頑張ってヒアリングするしかないです。

Google翻訳の音声文字変換

スマホのGoogle翻訳での音声文字変換も有効でした。
スライド中心じゃない場合に有効ですが、弱点も多かったです。

  • 会場の音声出力次第でうまく音を拾えないことがある
  • スピーカーが流暢な英語でないと精度が下がる。
  • 一度に翻訳しておけるテキスト量が決まっているので、定期的にテキストに保存する必要がある
    • その間、翻訳できない
  • カメラを使っている間、利用できない
  • QA等複数人が話す場合に、誰の発言かわからなくなる。

結論としては、ツール使えば何とかなるが、英語できるに越したことはない。

講演一言感想

ボリュームがあるので、短めの感想です。

How Can Your OSPO Maximize Open Source Business Value for the Organization?

OSSを利用するならOSPO(Open Source Program Office)を作ってちゃんと検討しましょう、という話ではあるのですが、そこまでできている組織がどれだけあるんでしょうか…?
と思ったのですが、そもそもちゃんとOSSを利用する気がある人はこの講演でいうサービス&サポートを提供している弊社とあまり接点がないだけでは?と思いました。

Step by Step, What Should We Do for the Kernel Ecosystem?

LTSでもちゃんとアップデートする文化を作っていこう!というのは理解しつつも、LTSならシステム公開までの5,6年はなんもしなくても大丈夫!という認識を改めて理解をしてもらうのは厳しいよなぁ…って思ってしまいます。

Contributing to KernelCI for Better Testing and Collaboration

Proxmoxカーネルのテストもできるのか?と思いつつも、イマイチ確認出来る範囲が理解できていないです。
でも本家でこれぐらいのテストはしてるよなぁ…と、結局実機で動作確認するというプロセスをスキップすることにはならないよなぁ…という気持ちです。

Best Practices for Reducing Patent Risk to OSS Projects

Open Invention Network (OIN)という概念があることは理解できたが、オープンソースの権利・商標・特許etc…はやはり難しすぎる!

OSS Sustainability in Japan: Open Collaboration Model to Spin up the OSS 3P Cycle

「3Pサイクル」(プロジェクト、プロダクト、プロフィット)、意識したことがなかったですがどこかの組織・個人の頑張りの結果で持続されているわけですが、ほとんどの人がいい部分だけ甘受しているんだよなぁ…
でもこれからはProxmoxでこのサイクルに入っていけるように頑張ろうと思いました。

OSS Bird’s Eye View : a Comprehensive Picture of the Open

鳥観図!
業界1年目ぐらいに見た記憶はあり、その時はフーンで終わったのですが、今見ると解像度が全然違いびっくりです。
一番のびっくりはこれが日本発だということ。
あと、新規のFLOSS(Free/Libre and Open Source Software)をどうやって発見するだろう?とは思いました。

Deep-Dive in VirtIO: Virtualized AGL with VirtIO to Achieve Cloud-Native Environment Parity

automotiveカテゴリだったので特殊な使い方をしているのかと思いましたが、環境を合わせるためにVirtIOをかませるという内容で納得。
あと、VirtIOだけかと思ったらQUEM・KVMが存在したのも納得でした。
※VirtIOだけで環境作れるの!?と思っていたので。

How to Make Open Source Work for Your Career

コミュニティ活動はポジティブな成果につながるのは間違いないけど、仕事とのバランスが難しい…
身近にメンター的な人もおらず、とりあえず度胸一発で飛び込んでみるしかしてないのが悩みの種だったりもしました。
とりあえずちゃんと本家Proxmoxコミュニティに参加せねば。
※JPmoxsはあくまでファンクラブなので…

AlmaLinux in Japan: Progress and Achievements Over the Past Year

日本の商習慣(SIer云々)のところで赤べこになってしまいました。
あと、IHVとハードウェアコンパチのところ混在してましたが、調べたら違ってました。

オマケですが、ProxmoxがBIOで登場するとは…

Computing Infrastructure for 2024

全体的な仕組みは納得できているものの、IOWNの速さ・安定性とRDMAなんて出来るの?という疑問が尽きないので、ちゃんと調べたいと思います。

The Dark Side of AI: The Hidden Risks in Open-Source AI Models

AIモデルに間違った学習させる攻撃、登場することには納得なのですが、攻撃がなくてもハルシネーションを警戒してるから以外と実害ないのでは?とか思いました。
それよりも合わせて登場したサプライチェーンの方がリスクになりそう。
正直ペースが速すぎるのとQAが盛り上がりすぎてあまりついていけてない感じはあります。

おわりに

初参加でもなんとかなるので、英語にビビらず参加しましょう!
でも、ボッチ参加は心細いのは間違いないので、誰かと一緒に行けるといいですね!
※今回、1枠分しかなかったのでボッチ参加しました。

2
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?