こんにちは
株式会社クラスアクト インフラストラクチャ事業部の大塚です。
以前、Proxmox Backup Server(以降PBSと呼称)を構築しました。
今回はこのPBSを実際に使ってみようと思います。具体的にはRBDを使ってデプロイしたVMのバックアップをしてみたいと思います。
以下が関連記事となります。
環境イメージ
今回の環境イメージは以下となります。
CephRBDを使ってデプロイしたMySQLのVMをPBSを使いバックアップしていきます。
参考サイト
以下が非常に良かったです。
この記事の初投稿が2020年であったため、WebUIに若干の違いはあるものの、ほとんど苦労することはございませんでした。ありがとうございました。
構築
PBS側の設定諸々
まずPBS上にDatastoreを作成していきます。
Datastoreの下にあるAdd Datastoreを選択します。
今回はRBDを使っているVM用のバックアップの想定の為、以下のような名前としました。
Addを押下します。
WebUI上に表示されることが確認できました。
これはCUIでも確認ができます。
root@pbs:~# ls -ltR /backup
/backup:
total 4
drwxr-xr-x 3 backup backup 4096 Sep 30 14:51 RBD
/backup/RBD:
total 0
続いてユーザを作成していきます。
Access Controlを押下し、User Managementをアクティブにします。Addを押下します。
今回はbackup_userとしました。
続いてPermissionを作成します。
PermissionをアクティブにしてAddを押下します。User Permissionを選択します。
参考にしている記事にあわせて設定を入れます。
Pathは/datastore/backup_RBDのように細かく選択出来るっぽいです。
最後にPBSのFingerprintを確認します。
Dashboard上の画面中央上のShow Fingerprintを押下します。
表示された文字列をテキストファイルか何かにコピーしておきましょう。後で使います。
Proxmoxクラスタ側の設定諸々
ProxmoxクラスタにPBSの情報を登録していきます。
DatacenterにあるStorageを選択し、Addを押下。Proxmox Backup Serverを選択します。
今回の設定情報は以下としました。IDとDatastoreはPBSのDatastore作成時の名前に合わせています。
UsernameはPermission作成時に表示されているものを入力すればOKです。ServerはPBSのIPアドレスを記入します。
FingerprintはPBSで確認しテキストファイルか何かにコピーしたものになります。
Storage上、および各ノード上に表示されることがわかりますね。
バックアップしてみる
バックアップを実行してみます。
VMのBackupを選択し、Backup nowを押下します。
StorageがPBSで作成したものであることを確認し、Backupを押下します。
TASK OKと出力されることを確認します。
一覧に表示されます。
PBSのDatastoreにも表示がされています。出来ていそうですね。