こんにちは。
株式会社クラスアクト インフラストラクチャ事業部の大塚です。
最近、Openstack環境を組んでいます。現在Keystone、Glance、Nova/Placement、Neutronまで導入し、それとなくコマンドが動くことまでを確認しています。
今回はこの続き、Horizonを導入していきたいと思います。
HW構成
HW | 値 |
---|---|
CPU | 4sockets 4cores |
Memory | 40GB |
Disk | 100G |
NIC1(ens18) | 192.168.2.10 |
NIC2(ens19) | 192.168.2.11 |
用語
Horizonとは?
引用しておりますが、ざっくり書くとOpenstackにWebUI環境を提供するコンポーネントになります。
PythonのWebフレームワークであるDjangoをベースとしているようです。
HorizonはOpenStackダッシュボードの実行であり、Nova や Keystone などの OpenStack サービスに Web ベースのユーザー インターフェイスを提供します。
参考サイト
Config等
追ってGitLab上にまとめていきます。
構築
必要なモジュールなどのインストール
root@openstack:~# apt install openstack-dashboard -y
Horizonのconfigをいじる
Horizonは特にMariaDBに登録するということはありません。役割的に当たり前といえばそうかもしれませんが、、、
configは、/etc/openstack-dashboard配下にあるpythonファイルです。
root@openstack:~# cp -p /etc/openstack-dashboard/local_settings.py /etc/openstack-dashboard/local_settings.py.org
root@openstack:~# vi /etc/openstack-dashboard/local_settings.py
root@openstack:~# diff /etc/openstack-dashboard/local_settings.py /etc/openstack-dashboard/local_settings.py.org
99c99
< 'LOCATION': '192.168.2.10:11211',
---
> 'LOCATION': '127.0.0.1:11211',
113c113
< SESSION_ENGINE = "django.contrib.sessions.backends.cache"
---
>
126,128c126,127
< OPENSTACK_HOST = "192.168.2.10"
< #OPENSTACK_KEYSTONE_URL = "http://%s/identity/v3" % OPENSTACK_HOST
< OPENSTACK_KEYSTONE_URL = "http://192.168.2.10:5000/v3"
---
> OPENSTACK_HOST = "127.0.0.1"
> OPENSTACK_KEYSTONE_URL = "http://%s/identity/v3" % OPENSTACK_HOST
132c131
< TIME_ZONE = "Asia/Tokyo"
---
> TIME_ZONE = "UTC"
404,405d402
< OPENSTACK_KEYSTONE_MULTIDOMAIN_SUPPORT = True
< OPENSTACK_KEYSTONE_DEFAULT_DOMAIN = 'Default'
apacheを再起動します。
root@openstack:~# systemctl reload apache2.service
WebUI経由でOpenstackにアクセスする
http://(ホストのIP)/horizonに対し任意のWebブラウザでアクセスを行います。
以下のような画面が表示されるかと思います。
ユーザ:admin
パスワード:password
ドメイン:default
と入力しログインを試みます。このあたりの設定値はkeystone時に作成したkeystonercに書いているものに合わせればいいと思います。openstackコマンドでOpenstack環境をいじるか、WebUIでいじるかの違いだけですので。
短いですが、以上です。
次回は、今まで作成してきた環境の動作確認をしつつ適宜トラブル対応をしていきたいと思います。