はじめに
Customer Profilesは、Amazon Connect(コールセンターサービス)で使用できる顧客情報の集約サービスです。例えば、顧客の電話番号や氏名、性別、過去の問い合わせ履歴などの情報を、顧客からの着信時に表示することができます。個人的にはAmazon ConnectのCRM(顧客関係管理)だと思っています。
本記事では顧客情報のデータソース統合について紹介します。
本記事の注意点
本記事では以下のように使い分けをしています。
- Customer Profiles:サービスの名称
- 顧客情報:Customer Profilesに登録する顧客データ
統合できるデータソース
Customer Profilesは、さまざまなデータソースと統合することで、顧客情報を一元管理できます。主なデータソースは以下の通りです。
- Amazon S3
- Salesforce
- ServiceNow
- Zendesk
- Marketo
- カスタムコネクタ
注意点
一部データソースとの連携はAppFlowを利用して実施することになります。
AppFlowには処理できるデータ量に制限がありますので、ご注意ください。
実際のデータソース統合の方法
注意点
以下はAmazon Connectインスタンス作成やCustomer Profilesの有効化設定がされていることを前提としております。
また、データソースはS3を例としております。
統合の手順
- S3配置するデータの作成
- データの配置
- データソースの統合を追加
データの作成
S3に配置するデータはCSV形式で作成します。
UTF-8でエンコードします。
CSVデータの配置
S3にCSVデータを配置します。
オブジェクト構成は任意で問題ありません。
S3に顧客情報を配置するため、セキュリティや権限の最小化は考慮する必要があります。
データサンプル
AccountNumber | PartyType | FirstName | BirthDate | Gender | PhoneNumber | EmailAddress | Address1 | Address2 |
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001 | INDIVIDUAL | ウフル | 1999/1/1 | 男 | +815017431945 | customerprofiles@test.jp | 〒111-2222 | 東京都港区1-1-1 |
データソース統合を追加
Amazon Connectインスタンスのサイドバーの「お客様のプロフィール」をクリック
データソースでS3を選択し、S3に配置したCSVファイルを選択
マッピングが正常に生成されたことを確認し、「データソース統合を追加」をクリック