はじめに
見積もりを依頼されることがあると思います。
これは、私が初めて見積もりを依頼するときに説明している内容です。
※ 見積もりには、工数見積もり、期間見積もり、金額の見積もりなど、
いろいろありますが、ここでは、工数見積もりを見積もりとします。
見積もりの種類
見積もり・・・と、一口に言っても、企画段階、要件定義直前、要件定義後など、前提となる情報の精度が異なります。
そこで、見積もりの段階は、超概算、概算、正式と、分けて考えます。
超概算見積もり
プロジェクトの初期段階で、費用を大まかに把握するために使う。
見積もり額の精度は-50%から+100%
概算見積もり(相見積もり)
実際に制作依頼を行う会社が決まったときや相見積もり時に使う。
見積もり額の精度は-25%から+50%
正式見積もり(確定見積もり)
見積もり額の精度は-5%から+10%
作業内容や工程、単価、数量、ページ数など、できる限り正確に盛り込んだもの。実行予算として使う。
※ 見積もり精度の数字は、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)の定義。
PMBOKとは、国際的なプロジェクトマネジメント標準として、プロジェクトマネジメントの知識が体系的にまとめられているものです。
ブレ幅は?
見積もり結果を 100とした場合のブレ幅
これは、それぞれのフェーズで100 だった場合の結果です。
ふつうは、段階(超概算、概算、正式)と進むにつれて、要件が追加されてくるので、見積もり結果は徐々に増えていきますので、次のようになります。
見積もり結果を100、110、120と 10ずつ増やした場合
なんとなく、上下均等に振れる感じにみえると思います。
どう使うか?
たとえば、
- 企画段階など、インプットがほとんどなく、経験から類推する段階を、超概算見積り。
- 要件定義前など、要求が固まっている段階を、概算見積り。
- 要件定義後など、やることが確定した段階を、正式見積もり。
など、見積もりを利用する関係者間で合意して、振れ幅があることを合意しておくと、
- 発注者側は、MAXの振れ幅を見ながら予算どりする。下振れしたら、その分やることを増やせる。
- 受注側は、MAXまで振れても、追加予算でどうにかなる。下振れしたら、より良いものを作る工数が確保できる。
ということが可能になったりします。
(契約条件にもよります。)
さいごに
少しでも使ってみたいと思いましたら、LGTMお願いします。
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