皆さん、こんにちは。大畑と申します。
小売企業でデータサイエンティスト兼データエンジニアとして働いています。今回は、FabricのF64予約容量のメリットや購入方法をご紹介します。
Fabric F64以上容量の魅力
Fabric F64以上&予約容量を利用することで、以下のようなメリットがあります。
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無料ライセンスのユーザーがBIコンテンツを閲覧可能
無料ライセンスのユーザーがワークスペースの閲覧権限を持っていれば、ワークスペース内のBIレポートなどのコンテンツを閲覧できる - 予約容量を購入することで、従量課金よりもコストを抑えることができます
ワークスペースの概要
Fabricのワークスペースは、PowerBIのレポートやFabricのデータや処理を保存する場所です。ワークスペースには以下の種類があります。
- マイワークスペース(個人用のワークスペース)
- 追加したワークスペース(ライセンスが紐づくワークスペース)
ワークスペースのライセンス種類
ワークスペースに割り当てるライセンスには主に以下の3種類があります:
- Pro(Power BI Pro ライセンス)
- Fabric容量(今回紹介するもの)
- 試用版(無料で試すことができる期間限定ライセンス)
Fabric容量の概要
Fabric容量は、Azure上で利用される課金対象リソースの一種です。以下のポイントを押さえておきましょう。
- Fabric容量はAzureのリソースとして課金対象です
- 使用する容量に応じて費用が発生します
Fabric容量の種類
Fabric容量には主に以下の2種類があります。
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従量課金:
使用した分だけ課金される -
予約容量:
前払い式の事前チャージで、購入日を基準に、1年分を一括前払い or 毎月の課金が発生
予約容量を超えて使用すると、相殺しきれず従量課金が発生します
Fabric 予約容量の購入手順
Fabric 予約容量の購入手順は以下の通りです。
Fabric予約容量の購入画面
Fabric予約容量の購入画面では、いくつかの重要な選択肢があります。
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スコープの選択:
予約容量の適用範囲を選択します。これにより、どのリソースに対して予約容量が適用されるかを決定します -
課金サブスクリプションの選択:
予約容量の課金が適用されるサブスクリプションを選択します。 - 地域の選択:
【重要】Fabric容量と同じリージョンを選択します -
一括前払いor毎月請求の選択:
予約容量の支払い方法を選択します。前払いを選ぶと、1年分の料金がまとめて請求されます。毎月を選ぶと購入日を基準に月次で請求が発生します
購入カート画面
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自動更新のオンオフ:
予約容量の自動更新をオンにするかオフにするかを選択します -
数量の選択:
【重要】Fabric容量のSKUと同じ数量(CU)を入力します
例:SKUがF64なら、数量(CU)は"64"とする。詳細は下記「Microsoft Fabric の価格」を確認してください
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/microsoft-fabric/
ワークスペースのライセンス設定
購入したFabric容量をワークスペースに割り当てます。
- [ワークスペースの設定] を開き、左ペインで [ライセンス情報] をクリックします
- [編集] - [ファブリック容量] の順にクリックし、容量を選択します
- [アクセスの管理] から閲覧させたいユーザーにアクセス権を付与する(セキュリティ グループを活用すると良い)
Fabric設計のコツ
F64以上の「無料でPower BI コンテンツ閲覧可」を最大限に利用するためのポイントは以下の通りです。
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Fabric容量は処理リソース:
Fabric容量は処理リソースであり、表示にも処理リソースを消費します -
Fabric容量下のコンテンツ管理:
閲覧のアクセス制御とは別に、Fabric容量が割り当ったワークスペースにどの部署のBIコンテンツやFabricアイテムを置いて良いのかが設計ポイントの一つ。
全部署が置いて良いのか、部署を限定するのか、許可する判断基準は何か等々。 -
容量消費状況の監視:
Fabric容量は有限のリソースであるため、容量の消費状況を監視し無駄な容量消費を抑制することが重要です。
FabricでのF64予約容量の購入は、コストを節約しつつ効率的にリソースを利用するための有効な手段です。容量の管理や効率化については、今後もノウハウを共有していきたいと思います。
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