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作業ブランチを元に戻したい?git checkout .とgit cleanの使い分けを解説!

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Last updated at Posted at 2025-05-22

はじめに

「間違えてファイルを編集してしまった…」
「ビルド成果物や不要なログファイルが散らかってしまった…」

Gitでの作業中、ローカルの作業ディレクトリを最後のコミット直後のきれいな状態に完全に戻したくなることがあります。

そんなときに役立つ、2つの強力なコマンドを解説します。

  • git restore .追跡中ファイルの編集内容を取り消す
  • git clean -fd未追跡ファイルを完全に削除する

⚠️ 注意: これから紹介するコマンドは、ローカルの変更を恒久的に削除します。元に戻すことはできないため、慎重に使用してください。

こんな状況、ありませんか?

コーディングやビルドの途中で git status を実行すると、よくこんな状態になっています。

$ git status

On branch main
Your branch is up to date with 'origin/main'.

Changes not staged for commit:
  (use "git add <file>..." to update what will be committed)
  (use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
        modified:   src/components/Header.js  # 編集してしまったファイル

Untracked files:
  (use "git add <file>..." to include in what will be committed)
        dist/                               # ビルドで生成されたディレクトリ
        temp.log                            # 一時的なログファイル

no changes added to commit (use "git add" and/or "git commit -a")

このシナリオでは、以下の2つの問題を解決します。

  1. 編集してしまった src/components/Header.js を元に戻したい。
  2. 新しく作られた dist/ ディレクトリと temp.log ファイルを削除したい。

1. 編集内容を取り消す (git restore)

Gitが追跡している(一度でもコミットしたことがある)ファイルの変更を元に戻すには、git restore コマンドを使います。

git restore .

これを実行すると、ステージされていないすべての変更(modified状態のファイル)が、最後のコミット(HEAD)の状態まで巻き戻されます。

ドット(.)は「カレントディレクトリ以下のすべてのファイル」を意味します。

💡 モダンな方法を使おう
以前は git checkout . がこの目的で使われていましたが、checkout はブランチ切り替えなど多機能で紛らわしいものでした。Git 2.23から導入された git restore は、作業ツリーの変更を取り消すという役割が明確なため、こちらの使用が強く推奨されます。

2. 未追跡ファイルを一掃する (git clean)

次に、Gitの管理下にない新しいファイル(Untracked files)を削除します。これには git clean コマンドが最適です。

git clean -fd

このコマンドは、Gitに追跡されていないファイルやディレクトリを一括で削除します。オプションの意味は以下の通りです。

オプション 意味 説明
-f force 「ファイルを本当に削除します」という意思表示。安全のため必須のオプションです。
-d directory ファイルだけでなく、ディレクトリも削除対象に含めます。dist/のようなフォルダを消すのに必要です。

⚠️ 最重要:実行前に必ず --dry-run で確認!

git clean は強力なコマンドなので、誤って必要なファイルを消してしまわないように、まずは --dry-run オプションをつけて「何が削除されるか」だけを確認する癖をつけましょう。

# 削除はせずに、対象となるファイル・ディレクトリの一覧を表示する
$ git clean -fd --dry-run

Would remove dist/
Would remove temp.log

Would remove ... のリストを見て、消しても問題ないことを確認してから、--dry-run を外して本番のコマンドを実行しましょう。

合わせ技:作業ディレクトリを完全にリセットする

これら2つのコマンドを組み合わせれば、作業ディレクトリを「まっさら」な状態に戻せます。

# ステップ1: 追跡中ファイルの変更を元に戻す
git restore .

# ステップ2: 未追跡ファイルを削除する
git clean -fd

これで、git status を実行しても nothing to commit, working tree clean と表示される、クリーンな状態が手に入ります。

まとめ

やりたいこと 推奨コマンド
編集したファイルを元に戻したい git restore .
未追跡ファイルを削除したい git clean -fd
削除されるファイルを事前に確認したい git clean -fd --dry-run
すべてのローカル変更をリセットしたい git restore . && git clean -fd

急いでいるときほど、これらのコマンドは頼りになります。ただし、その破壊力を忘れずに、特に git clean を使う前には必ず --dry-run で安全確認を行いましょう。

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