NTPとは
NTPとはシステムクロックを同期するためのプロトコル。
ログの管理や証明書等を正しく行うことができる。
NTPクライアントがサーバに対して時刻を要求し、サーバがそれに応答し時刻の同期をとる形が一般的。
設定コマンド
各グローバルコンフィグレーションモードで実行。
ntp server "NTPサーバのIPアドレス" (prefer)
NTPクライアントとして動作する。
複数のサーバを指定している場合preferの指定があるサーバと優先的に同期を行う。
ntp master (stratum数)
NTPサーバとして動作する。
stratum数は省略したらデフォルトの8で動作する。
ntp peer "ピアのIPアドレス"
同階層のNTPサーバと同期を行う際に実行。
上位のNTPサーバから時刻を同期しているか、自身がNTPサーバである必要がある。
clock timezone "タイムゾーン" "時差"
シスコ機器はデフォルトでUTCの時刻を使用している。
日本時間を指定する場合はタイムゾーンは”JST”、時差は”9”となる。
設定の確認
show ntp associations
出力結果は以下画像。
10.250.0.2から時刻を同期している。
show clock
出力結果は以下画像。
正しい時刻を表示している。
注意点
機器とNTPサーバの時刻の差がある場合、時刻の同期が行われない場合がある。
その場合は手動でクロックの時間をある程度合わせることで解決。