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「Qiita で Mermaid 対応した話」をMermaidを使いながら書いてみた

Last updated at Posted at 2022-04-04

先日、Qiita でMermaid でのダイアグラム表示がベータ版として公開されました!

僕は Mermaid でダイアグラムを書いたことがなく、せっかくなので「Qiita で Mermaid 対応した話」をMermaid を使って記事にします。

Mermaid とは

Mermaid とはダイアグラム(図)を書くためのツールで、コードを書くことでグラフを書くことができます。
詳しくは公式ドキュメントをご覧ください。

Qiita では以下のようにすることで書くことができます。

ベータ版を有効にする必要があります

```mermaid
graph TD;
    A-->B;
    A-->C;
    B-->D;
    C-->D;
```

上記のコードブロックが以下のようなグラフになります。

どうやって実現しているのか?

結論から話すと、Qiita では Web Component を使って実現しています。

ですが、はじめは mermaid-cli をベースに Qiita の Markdown パースの仕組みに組み込もうとしていました。

当初の予定

ざっくりとしたイメージは以下です。

理由としては、

  • 記事・質問ページの CLS 悪化
  • エディタ上でのプレビューのちらつき

によるユーザー体験の悪化をなくしたかったためです。

しかし、mermaid-cliでの処理時間が長く、最適化を行っても 300ms 程度かかってしまっていました。
mermaid-cliの内部としては、ブラウザを立ち上げて実際にレンダリングさせ、レンダリングされた画像を返している実装になっています)
mermaid-cliが遅いと、その分プレビューなどのレスポンスタイムにも影響が出てしまうため、断念しました。

クライアントでやるしかない

mermaid-cliの件で、サーバー側で Mermaid を処理することは難しいため、ユーザーのブラウザ側で Mermaid を処理することにしました。

クライアントでやるといっても方法はいくつか考えられます。結論としては Web Component を使った実装にしました。

理由は、

  • サーバー側では Mermaid のコードブロックをカスタムエレメントとして変換するだけで良い
  • クライアントの実装がカスタムエレメントで完結する

ためです。

プレビューのちらつきがつらい...

クライアントで Mermaid をレンダリングするにあたり、Qiita のエディタのように要素の入れ替わりが激しい場合、毎回レンダリングを行うため、どうしてもプレビュー画面の Mermaid ダイアグラムがちらつき、ガクガクしてしまいます。

当初、サーバーで処理をしたかった理由の、

  • 記事・質問ページの CLS 悪化
  • エディタ上でのプレビューのちらつき

を少しでも軽減するために、Qiita では Mermaid のレンダリングに少し工夫をして、Mermaid のコードが書き変わったときのみMermaid をレンダリングするようにしています。

イメージは以下のような感じです。

これによって、エディタで Mermaid のコードブロック以外を書いている際にプレビューでの Mermaid ダイアグラムのちらつきをなくしています。

さいごに

Mermaid を使って「Qiita で Mermaid 対応した話」を書いてみました。
ぜひ、Mermaid を使って記事を書いてみていただけると嬉しいです!

もし不具合などありましたら、

よりご報告していただけると幸いです。

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