こちらの12/2 (2日目)の記事になります
ネットワーク機器の監視でいまだに根強く使われるSNMP
object Nameについて私が利用頻度の高いものをまとめていきたいと思います
迷子になった時の参考にしてください(未来の自分)
さくっと確認したいとき、別のサーバから、snmp walk
などを用いてOIDを指定してもよいのですが、ネットワーク機器自体でさくっと確認したい時にコマンドで確認することができると便利です
JUNOSであればshow snmp mib walk object
、CiscoのIOS系であれば show snmp mib object
でネットワーク機器自体で確認することができます
command
#JUNOS
show snmp mib walk object
#IOS
show snmp mib object
objectの箇所を自分が取得したいものに書き換えてください
標準MIB
system
このobject の子objectとしては、ホスト名や起動時間などが含まれます
Object Name | 説明 | 活用用途 | OID |
---|---|---|---|
sysDescr | システムのハードウェアの完全な名前とバージョンの識別 | OSの種類やバージョンを取得 | 1.3.6.1.2.1.1.1 |
sysObjectID | システムの標準的な識別 | ネットワーク機器の型式を取得 | 1.3.6.1.2.1.1.2 |
sysUpTime | 起動してからの時間(100 分の 1 秒単位)なので、0.01を乗じてあげると扱いやすい | 起動時間を取得 | 1.3.6.1.2.1.1.3 |
sysName | ノードに管理上割り当てられた名前 | ホスト名を取得 | 1.3.6.1.2.1.1.5 |
sample
foo@bar> show snmp mib walk sysObjectID
sysObjectID.0 = jnxProductNameMX240
Interfaces
インターフェイス オブジェクト グループには、ネットワーク デバイスの各インターフェイスに関する情報が含まれています
Object Name | 説明 | 活用用途 | OID |
---|---|---|---|
ifNumber | 機器に存在するネットワーク インターフェイスの数 | 認識されているインターフェースの総数を取得 | 1.3.6.1.2.1.2.1 |
ifTable | インターフェイス エントリのリスト。エントリの数は、ifNumber の値によって指定される | これ自体は使わないが子を多く使うため記載 | 1.3.6.1.2.1.2.2 |
ifTable
Object Name | 説明 | 活用用途 | OID |
---|---|---|---|
ifIndex | 各インターフェイスを表す一意の値 | zabbix等で取得するインターフェースを指定するために利用 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.1 |
ifDescr | インターフェイスに関する情報を含むテキスト文字列 | ge-0/0/0等、人が認識できる情報へifIndexを紐づけた結果を取得 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.2 |
ifPhysAddress | プロトコル層のインターフェイスのアドレス(MACアドレス) | インターフェースのMACアドレスを取得。L2障害等でラーニング対象を確認する等で利用 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.6 |
ifAdminStatus | インターフェイスの設定されている状態 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.7 |
ifOperStatus | インターフェイスの現在の動作状態 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.8 |
ifLastChange | インターフェイスが現在の動作状態に入ったときの sysUpTime の値 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.9 |
ifInOctets | フレーミング文字を含む、インターフェイスで受信したオクテットの総数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 |
ifInDiscards | エラーが検出されなかったにもかかわらず、破棄されるように選択されたインバウンド パケットの数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.13 |
ifInErrors | 上位層プロトコルへの配信を妨げるエラーを含むインバウンド パケットの数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 |
ifOutOctets | フレーミング文字を含む、インターフェイスから送信されたオクテットの総数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.16 |
ifOutDiscards | エラーが検出されなかったにもかかわらず、破棄されるように選択されたアウトバウンド パケットの数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.19 |
ifOutErrors | エラーのために送信できなかったアウトバウンド パケットの数。 | 状態の変化を監視 | 1.3.6.1.2.1.2.2.1.20 |
sample 抜粋
foo@bar> show snmp mib walk ifDescr
ifDescr.1 = fxp0
ifDescr.4 = lsi
ifDescr.5 = dsc
ifDescr.6 = lo0
ifDescr.7 = tap
ifDescr.8 = gre
ifDescr.9 = ipip
ifDescr.10 = pime
ifDescr.11 = pimd
ifDescr.12 = mtun
ifDescr.13 = fxp0.0
ifDescr.16 = lo0.0
ifDescr.17 = em0
ifDescr.18 = em0.0
ifDescr.21 = lo0.16384
ifDescr.22 = lo0.16385
ifDescr.23 = em1
ifDescr.24 = em1.0
ifDescr.501 = cbp0
ifDescr.502 = demux0
ifDescr.503 = esi
ifDescr.504 = irb
ifDescr.505 = jsrv
ifDescr.506 = jsrv.1
ifDescr.507 = pip0
ifDescr.508 = pp0
ifDescr.509 = rbeb
ifDescr.510 = vtep
ifDescr.511 = lc-0/0/0
ちょっとした確認のときなどに、使っていきましょう!