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Snapshotを用いてVotingSystemを試す

Last updated at Posted at 2023-02-28

はじめに

DAOを作るために役割がいくつかに分類されており、
Treasurey、Community、Governanceなど役割が大きく分かれています。
Discordなどで議論がされているのは主にCommunityの役割ですが、NFTなどを用いた
投票などの仕組みには、Governanceの役割が使われます。

上記の記事に基板となるツールが書かれていますが、今回は、この中で、Govenance > Snapshotというツールを用いてDAOの仕組みを構築してみたいと思います。

about Snapshot

Snapshotは、オープンソースの分散型投票システムです。提案や投票に関するデータはIPFSに保存される構造になっており、提案や投票に対してはガス代は必要ありませんが、プロジェクトの作成時にはETHでガス代を支払う構造になっています。

公式マニュアル
https://docs.snapshot.org/

使い方

ENSを作る

SnapShotのDAOには、ENSを利用する必要があるためまずは、ENSを準備します。
すでに利用しているENSがあれば、そちらを使うことも可能です。

1.名前を検索

1.png

2.金額を確認する

2.png

3.支払いを行う

3.png

Snapshotでスペースを作る

1.スペースを作る

4.png

2.スペースを作る

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3.確定

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4.支払い

8.png

5.プロフィールの設定

9.png

6.選挙方法の設定

タイトル 詳細
One Person, One Vote Voting
Stake Weighted Voting

10.png

7.ネットワークの設定

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8.メンバーの登録

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9.提案

13.png

10.回答をセット

タイトル
0.Single choice voting(単一選択の投票)  単一選択の投票は、選挙や投票で最も基本的な形式です。この方法では、各有権者が複数の候補者の中から一人を選び、その候補者に票を投じます。投票終了後、最も多くの票を獲得した候補者が勝者となります。このシステムはそのシンプルさから広く用いられていますが、多くの候補者がいる場合、勝者が全有権者の過半数の支持を得ていないことがあります。このため、より代表性のある選挙結果を求める場合には、他の投票方法が考慮されることもあります。単一選択の投票は、選択肢が限られた状況や、単純明快な決定が求められる場面に適しています。
1.Ranked choice voting(優先順位付投票) 優先順位付投票(Ranked Choice Voting)は、選挙で有権者が候補者を好みの順番でランク付けするシステムです。有権者は第一希望から順に候補者を選び、もし誰も過半数を得られない場合、最も少ない票を得た候補者が除外されます。その候補者に投じられた票は、それぞれの票の次の希望に移されます。このプロセスは、どの候補者か過半数を獲得するまで続けられます。この方式は、より多くの選択肢がある場合に有効で、有権者の意見をより広く反映させることができます。また、選挙戦略や極端な候補者を防ぐ効果も期待されます。
2.Approval voting(承認投票) 承認投票(Approval Voting)は、有権者が複数の候補者に「承認」の票を投じることができる投票方法です。このシステムでは、有権者は好きなだけの候補者に投票でき、最も多くの承認を得た候補者が勝利します。承認投票は、有権者が一人だけではなく複数の受け入れ可能な候補者を支持できるため、より幅広い選択肢を反映することができます。また、最も極端な候補者ではなく、最も広範な支持を受ける候補者が選ばれやすいという特徴があります。承認投票は単純でありながら、多様な選択肢と有権者の妥協点を反映する効果的な方法です。
3.Quadratic voting(二次投票) 二次投票(Quadratic Voting)は、個々の意見の強さを反映する革新的な投票方法です。このシステムでは、有権者は複数の票を購入し、それを一つまたは複数の選択肢に割り当てることができます。しかし、投票するたびに投票のコストは二次的に増加します(例えば、1票は1単位、2票は4単位、3票は9単位のコスト)。この方式は、有権者が特定の選択肢に強く賛成する場合に多くの票を投じることを可能にしますが、その代償として高いコストが発生します。二次投票は、単純な多数決による問題を緩和し、少数意見を尊重する一方で、極端な票の集中を防ぐためのメカニズムを提供します。この方法は、多様な意見や優先順位をより正確に反映することを目指しています。
4.Weighted voting(加重投票) 加重投票(Weighted Voting)は、投票者ごとに投票の重みが異なる投票システムです。この方法では、特定の基準(例えば株式の所有量、人口、貢献度など)に基づいて、各投票者に異なる投票権が与えられます。重み付けされた投票は、一人一票の原則とは異なり、影響力を均等に分配するのではなく、特定の基準や資格に応じて差をつけることで、より公平性を実現しようとするものです。企業の株主総会や、政府の意思決定機関、さまざまな組織の運営などで用いられます。加重投票は、参加者の関心や関与の程度に応じて影響力を分配することで、より効果的な決定を行うことが可能になります。

1. Ranked choice voting(優先順位付投票)

概要
有権者が自分の選択肢を好みの順序でランク付けするオプションを与える仕組み。(A > B > C)。

利点
候補者が2人を超える選挙では、得票率が50%に満たない候補者が勝利することが多く
一般市民の過半数の支持を得ていない候補者が勝利する可能性があるが
ランク付けされた選択肢の投票は、有権者により多くの選択肢を与えることが可能となる。

参考
https://www.csg.org/2023/03/21/ranked-choice-voting-what-where-why-why-not/

2.Approval voting(承認投票)

概要
有権者が任意の数の候補者を選択できる投票方法で、多くの場合は、上限なく票を入れることができる。そのため、各有権者が同じ数の票を持つという保証がない。

参考にしたページ
https://www.csg.org/2023/03/21/ranked-choice-voting-what-where-why-why-not/

3.Weighted voting(加重投票)

国際機構の諸機関での評決にあたり、構成国の国力や機構への貢献度に応じて票数に差異を設ける制度。国連の諸機関の評決は、国家平等の建前から1個1票制を採っているが、これに対し、国連システムの中でも金融専門機関(世界銀行、国際通貨基金など)では財政的寄与、欧州連合では人口を基礎とした加重投票制を採用している。国連分担金の最大拠出国であるアメリカは、発展途上国に有利な国連総会の1国1票主義を不満とし、財政措置を必要とする意思決定に加重投票制の導入を要求している。

参考にしたページ
http://nagamitsu1950.sakura.ne.jp/kajyu-tohyo-sei.htm

14.png

11.投票する

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12.投票する

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類似のプラットフォーム1

vTaiwanは台湾のデジタル民主主義プロジェクトで、政府と市民との間でより透明で協調的な対話を促進するために開発されました。このプラットフォームは、オンラインでの広範囲な議論を通じて、政策提案や法規制の形成に市民の意見を反映させることを目指しています。vTaiwanは、オープンソース技術とクラウドソーシングを利用し、多様な意見を集め、分析することで、政策決定過程に市民の声を取り入れます。

Pol.isは、vTaiwanで使用される主要なツールの一つです。これは、意見の収集と分析のためのAI駆動のプラットフォームで、大規模なオンラインディスカッションを可能にします。Pol.isは、参加者が提出するステートメントに対して同意または不同意を表明するシンプルなインターフェースを提供し、このデータから共通の意見や分裂点を可視化します。このツールは、複雑な問題に対する多様な意見を整理し、合意形成の可能性を探るのに有効です。vTaiwanとPol.isは、デジタル技術を利用して民主主義のプロセスを強化し、政策決定における市民参加を促進するための画期的な試みです。

Decidim(デシディム)は、スペイン・バルセロナ市が開発したオープンソースの参加型合意形成プラットフォームです。市民、団体、政府機関がオンラインで協力し、公共政策の策定に直接参加することを目的としています。このプラットフォームは、提案の提出、討論、投票、結果の追跡など、政策形成のさまざまなステップをサポートし、透明性と市民の積極的な関与を促進します。

Decidimは、議論、コンセンサス形成、意思決定のための様々なツールを提供します。これには、オンラインの会議、議論フォーラム、アンケート、投票システムなどが含まれます。市民は、自分たちのコミュニティや市全体に影響を与えるプロジェクトや政策について、提案を行い、議論し、投票することができます。

Decidimは、市民参加のためのデジタルプラットフォームとして広く認識され、地方自治体や組織によって世界中で採用されています。このプラットフォームは、市民が直接政策決定プロセスに参加し、民主主義の進化を促進するための強力なツールと見なされています。Decidimは、市民と政府の間の対話と協力を促進し、より開かれた、参加的な政府運営を実現するための具体的な手段を提供します。

類似のプラットフォーム2

タイトル
Loomio オンライン意思決定ツールで、オープンソース。グループ内で議論し、合意に達するプロセスを支援します。
Pol.is AIを活用し、大規模なオンラインディスカッションから合意点を見つけ出すプラットフォーム。
Consul オープンソースの市民参加プラットフォーム。市民が提案し、討議し、投票することができます。
MindMixer 地方自治体や組織が市民と意見を交換し、アイデアを集めるのに使用するプラットフォーム
Civiciti 市民参加と公共政策の意思決定を支援するオンラインプラットフォーム
Bang the Table コミュニティエンゲージメントのためのオンラインプラットフォーム。政府や公共機関が市民の声を聞くために使用
DemocracyOS オープンソースのオンライン民主主義ツール。提案の共有、討論、投票機能を備えています
Your Priorities 市民がアイデアを共有し、ディスカッションを行い、優先順位を決定するためのプラットフォーム
Open Town Hall 地方自治体が市民からのフィードバックを集めるために使用するオンラインプラットフォーム
Madison 法律や政策文書に対する市民のフィードバックや提案を収集するためのツール
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