はじめに
年末年始に「DORASURE(ドラスレ)」や「枯山水」というボードゲームで遊んでいました。
普段デジタルなゲームで遊んでいる自身にとって、アナログゲームというものは、とても新鮮で、普段iPhone上で動かしているゲームたちもボードゲームにしたら面白そうだなと思いました。
....ということで、今回は自作の戦車ゲーム(アプリ)のボードゲーム化に挑戦です!
そうだ3Dプリントしてみよう!
ボードゲームってやっぱり重要なのは、駒!
DORASURE(ドラスレ)も重量感あるメタルフィギュアが、枯山水も庭石をリアルに表現したフィギュアがいい味出してるんですよね。
で、ゲーム内でも普段3Dのデータ扱ってるんだから、そのままプリントできるんじゃね?ということで、初めての3Dプリントに挑戦です。
...と、この時は、後にいくつか苦労することになるとは思ってもみませんでした...(笑)
3Dプリントのサービスは?
DMMの3Dプリントサービスを使いました。
http://make.dmm.com/print/
どうやって納品するのか?
ここが最初の難関だったわけですが、どうやら納品にはSTLという拡張子が使われているとのこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Standard_Triangulated_Language
主な3Dモデリングソフトであれば、書き出しにSTLを指定するだけで楽々に書き出しすることができます。
GithubでSTLをレンダリングできるっぽい
全く知らなかったのですが、GithubはSTLデータに対応していて、モデリングデータを回転させてレンダリングすることができます。バージョン管理として、githubにuploadすると便利ですね。(下記は今回作ったデータ)
うう、、、データ不備による受注キャンセル
DMMプリントへのデータのアップロードはブログに写真を貼り付けるようにとても簡単。アップロード後にデータの判定が走ってデータ不備がなければそのまま決済となり注文ができるようになります。今回は、最初のデータ判定ではOKだったのですが、翌日、データ不備により、注文確定後にキャンセル通知が飛んできました。
不備1:厚みが小さい箇所が複数あり造形できません。(石膏フルカラーの厚みは2mm程度必要です。)
あまりにも細かいモデリング箇所は造形できないとのこと。足回りなどだいぶ細く作っていたのですが、泣く泣くモデリングを変更することになりました。。
全体的にだいぶぽっちゃり(デフォルメ)化することになりました(泣)
不備2:データにエラー(面が裏返っている)が有るため造形が出来ません
モデリングソフトで左右反転している部分についての指摘でした。あまり詳しくないのでよく分からなかったのですが、とにかくXYZ軸に対して反転したポリンゴンデータを使用した箇所がダメなようでしたので、反転箇所については作り直しました。(使用するソフトによっては大丈夫なのかもしれません。)
データ修正後、見積もり金額が増加?
どうやら、不備1を修正するために、いくつか穴が空いていたところを塞ぐなど、もろもろ修正をした影響で
全体の体積が増えていたようです。中を空洞にするなどの措置をとればよさそうですが、今回は面倒だったので、そのままで注文をかけました。
After
X:16.0432mm x Y: 40.4472mm x Z: 18.1271mm
7056.81mm3
Before
X:15.8207mm x Y: 38.3855mm x Z: 18.8939mm
742.434mm3
注文
3Dデータのアップロードに成功すると、あとは素材などを選ぶことができます。
石膏以外はめちゃ高いので、石膏の1択に。
出来上がってきた!
素材によっては1か月近くかかるものもありそうでしたが、石膏の場合は、わずか2~7日程度完成となります。
いよいよボードゲーム化
簡易的なボードの作成と、着色をして、ボードゲーム化しました。
おしまい
データの不備などはありつつも、思っていたよりも簡単に3Dプリントを試すことができました。
そして、自分がモデリングしたデータが実際に手に取れるという感動は、最初にゲームをプログラムで動かした時に近いものがあります。
ぜひ、ゲーム制作に関わってるみなさんも、たまにはモニタから離れて、ワイワイとアナログゲームをやるのも良いのでは?
ということで今回の記事はおしまいです^^。
参考
3DデータとSTL ~3Dプリンタ使用の大前提~
http://3d-printer.stratasys.co.jp/jpn/lab_value11/
ぞくぞく登場!3Dプリンター用データ共有サイトがアツい
https://matome.naver.jp/odai/2137545703957098101