#はじめに
「メッセンジャーアプリ大手「Kik」が独自仮想通貨(Kin)をリリース。Facebookが通貨を発行する時代も近い?」
http://www.ikedahayato.com/20170528/70778323.html
この記事では、独自仮想通貨を自社サービス内で利用している例が紹介されていました。
例えば、このKikのように自社サービス内で独自仮想通貨を使う場合、プラットフォームとして何を選べば良いのか考えてみた覚書です。
#カレンシータイプとアセットタイプの違い
仮想通貨というのはカレンシータイプとアセットタイプの2種類存在しています。
##1.カレンシータイプ
ビットコインなど、発行者が存在しない。数学的なアルゴリズムにおいて、発行量が増加する仮想通貨。
イーサリアム、リップル、ライトコイン、NEMなど。
##2.アセットタイプ
発行者が存在し、発行量などをコントロールできる仮想通貨。
株式のような感じで運用される例もある。
#CryptoAsset Marketに見るプラットフォームとしての選択肢
CryptoAsset Marketを見ると、
Ethereum,Omni,Nxt,Counterparty,BitShares,Waves,Nxtなど様々なプラットフォーム上で
アセットタイプの通貨が流通しているようです。
https://coinmarketcap.com/assets/
(以前Qiita内で紹介した http://qiita.com/oggata/items/22137dc82d26c9b188fb の記事はCounterPartyというプラットフォームを利用していたことになります。)
現時点でのAssetsのTOPを見るとCryptoAsset Market上位のPlatformはEtheriumが多くを占めているように見えます。
#ERC20という選択肢
イーサリアム・トークンはERC20(EthereumのためのRFC)と呼ばれる技術仕様に沿って発行されることで、
このプロトコルに沿ったトークンであれば、仮想通過のウォレットを別途用意することなく、
ERC20フォーマットのウォレットを用意することで、
どのトークンも同様に送信、受信が可能になります。
イーサリアムを用いたアセットの作成方法などは下記ページなど色々なところで紹介されています。
https://www.ethereum.org/token
#流通しているマーケット例
作られた通貨がどのような使われ方をしているか知る方法として
tokenmarketを見る方法があります。
https://tokenmarket.net/blockchain/all-assets?sorting=best&archived=true
例)
TOREKABU TV show meets Blockchain.
#おしまい
アプリの中で使う独自アセット用のプラットフォーム選定として調べたことの覚書として書いてみました。
(本来パフォーマンスなど色々な側面から選定する必要があるはずですが、この記事ではもっとも使われている通貨は何かという観点でのみの検討となってしまいました。。)
次はこの記事の中で検討したERC20を用いたアセットを作って、ERC20対応のウォレットの中でやりとりしてみたいと思います。