Microsoft Power Automate for Desktop(以下PAD)のセレクターの編集方法を記載します。
HTMLのID名やクラス名がコロコロ変わるWebサイトは多く存在するため、セレクターの編集で不要な要素を削除しておくことは有効です。
セレクターとは
Webページやデスクトップアプリケーション上のどの位置に部品が存在しているかを特定するための情報のことです。
セレクターはUI要素の住所のようなもので、各UI要素がセレクターを持っています。
まずはUI要素を追加します。
「Webページのリンクをクリック」などのアクションを選択して、「UI要素」から「UI要素の追加」を選択します。
PAD画面が最小化され「UIピッカー」が表示されます。
追加したいUI要素を選択して「Ctr + 右クリック」することで、UI要素が追加されます。
次にセレクターを編集します。
フローデザイナーの画面右側の「UI要素アイコン」をクリックします。(ひし形が積み重なったアイコン)
クリックすると、右側が「UI要素ペイン」というUI要素を追加・編集できる画面が表示されます。(この画面からもUI要素を追加できます)
UI要素を選択すると、各UI要素の「編集画面」になります。ここではそのUI要素の編集、セレクターを確認できます。
「編集画面」に表示されるものは以下とおりです。
① セレクター情報の一覧
② 要素の階層構造
要素にチェックされている情報はセレクター判定(Power Automate for desktopで要素を探しに行く際)の対象となります。
チェックされていない要素は判定対象外となります。
③ 要素の属性
要素を探すために対象となる属性情報とその判定条件、値になります。
属性にチェックした情報が判定対象となります。
演算子は、「と等しい」「と等しくない」「含む」「次の値で開始」「次の値で終わる」「正規表現一致」のいずれかの条件を選択できます。
値には、変数の利用も可能です。
④ テキストエディター、ビジュアルエディター切り替え
⑤ セレクターのプレビュー
また、「UI要素ペイン」ではUI要素の名前変更も可能です。
変更したいUI要素を選択して、右の三点リーダーから「名前の変更」で名前変更が可能です。
「セレクタービルダー画面」では、値には変数を設定することも可能です。
UI要素が取得しにくい場合は、キーの送信アクションや画像認識を用いた方が有効です。