UipathのツールをPADに移管する際の注意点を備忘録として記載する。
変数の定義
UiPathはCtrl+Kで変数の新規作成ができたが、
PADではアクションで変数を作成する必要があり、アクション数が多くなる。
変数の型の定義
PADでは指定できない。
一部は型の変更が可能(例えば、「テキストを数値に変換」アクションなど)。
Excelの起動
UiPathではExcelを使用するのに、Excelアプリケーションスコープを定義する。
PowerAutomateDesktopでは「Excelの起動」アクションを使用し、シートは別アクションで指定する必要がある。
Excelの起動終了間を並列処理にする必要がある場合、現行のPADには並列処理を行うためのアクションが存在しない
対策:
ループ処理や必要に応じて画面表示の取得などで判定する。
テキスト内に改行コードを入れられない
対策:
「テキストに行を追加」アクションを使用する。
メールの下書き保存
PADのアクションに存在しない。
対策:
HTTP要求を送信するアクションを使用して下書き保存できる。
フローチャート型がない
PADはUiPathでいうところの「シーケンス型」しかないので、「フローチャート型」で分岐した先を自由につなぎ変えるみたいなことができない。
対策:
サブフローを作成することでMainから好きなタイミングでサブフローを実行することは可能。
コメントが途中までしか表示されない
UiPathは表示・非表示を選べたが、各コメントを開かないと表示されず、各アクションを開かないと全文が表示されない。
アクションのブックマークや最近使用したアクションの表示がない
いちいち検索する必要がある。
メソッドが少ない
UipathでいうVB.NETメソッドが、PADはあまり実装されていない。※バージョン 2.5500176.25087
例えば、PADのテキスト型ではToLower(テキストを小文字に変換)やLength(文字列の長さを取得)は存在するが
StartsWith(テキストの先頭に、特定のフレーズが含まれているかどうかをチェック)やStrConv(文字列を半角・全角に変換)するメソッドは存在しない。
一方で、ログイン中のユーザ名の取得は、UipathではEnvironment.UserNameで取得できるが、同様の処理をPADで実現するには「Windows環境変数を取得」アクションを追加したうえで生成された変数を使用する必要があるなど、
別のアクションを追加することで代替することが可能な場合も存在する。