はじめに
前回に続きまして、Apresia製品のNPシリーズの認証機能であるWEB認証について書いていきますので、
参考にしていただけたら幸いです。
目次
・ユーザー(WEB)認証とは
・WEB認証の手順
WEB認証とは
ユーザー認証は、未認証状態のユーザーが内部ネットワークに接続する前に、ユーザー名およびパスワードを入力して、正規のユーザーだけに内部ネットワークへのアクセスを許可する仕組みです。
装置は、未認証状態のユーザーからアクセスされると、ユーザー名およびパスワードの入力を要求し、ユーザー名およびパスワードを基に、ユーザーに内部ネットワークへのアクセスを許可してよいかどうかを決定します。
WEB認証機能有効化の手順
Web認証は、ユーザー認証を利用する認証方法です。未認証状態のユーザーが内部ネットワークに接続する前に、ユーザー名およびパスワードを入力して、正規のユーザーだけに内部ネットワークへのアクセスを許可します。
ApresiaNPシリーズではWEB認証機能を装置全体で有効にした後、インターフェースごとに有効にしていく必要があります。
Web認証用のWebサーバーはIPv4アドレス/IPv6アドレスで設定することが可能です。また、Web認証用のWebサーバーのポート番号を設定することやWeb認証用のWebサーバーとして外部Webサーバーを利用することもできます。
はじめに装置のMAC認証時と同様に認証機能を有効にします。
ApresiaNP(config)# aaa new-model
RADIUSサーバを指定し、共有鍵(今回は仮で【apresia】)も設定します。
ApresiaNP(config)# radius-server host 192.168.1.100 key apresia
次にRADIUSサーバの所属するグループを指定します。
ApresiaNP(config)# aaa group server radius radius-group
ApresiaNP(config)# server 192.168.1.100
WEB認証で使用する認証方式リストを、RADIUSサーバーグループ「radius-group」に指定します。
ApresiaNP(config)# aaa authentication web-auth default radius-group
AccessDefender設定モードに遷移し、認証クライアントの数を設定します。最大は256となってます。
ApresiaNP(config)# access-defender
Apresia(config-a-def)# total-client 256
そのまま、AccessDefender設定モードにてWEB認証を設定したいポートのWEB認証機能を有効にし、認証用WebサーバーのIPアドレスを設定します。
ApresiaNP(config-a-def)# authentication interface port 1/0/1-5 web
ApresiaNP(config-a-def)# web-authentication http-ip ipv4 1.1.1.1
次に装置の認証用Webサーバー用のポート番号を設定についてですが、HTTPプロトコル(TCPポート番号80)とHTTPSプロトコル(TCPポート番号443)はデフォルトで有効になっていますので設定は特に不要です。
認証機能を有効にした場合、そのポートではアドレス解決のためのARP/NDP以外は許可されないためDHCPによるIPアドレス取得のため、認証バイパス設定の、拡張IPアクセスリストを作成します。
また、DNSの解決パケットを許可する場合はTCPとUDPにてポート番号53のアクセスリストを作成してください。
ApresiaNP(config)# ip access-list extended IP-EX-ACL
ApresiaNP(config-ip-ext-acl)# 10 permit authentication-bypass udp any any eq 67
作成したアクセスリストを認証ポート(ポート1/0/1からポート1/0/5)に適用します。
ApresiaNP(config)# interface range port 1/0/1-5
ApresiaNP(config-if-port-range)# ip access-group IP-EX-ACL in
最後に装置でのWEB認証の有効化をします。
ApresiaNP(config)# web-authentication enable
以上が、WEB認証時の認証機能関連の設定手順になります。
参考URL
最後に
今回はApresiaNPシリーズ製品のweb認証について記事にしました。
参考にしていただけたら幸いです。