はじめに
社会人となってから、様々な本を読んできましたが、いまいち身についている実感もなく、ただ読んでいるだけでした。なので今更ですが、アウトプットも兼ねて書籍の紹介と自分なりの解釈を書き留めておきます。
書籍名:AI分析でわかったトップ5%社員の習慣
著者 :越川慎司
読もうと選んだ理由
1.AmazonのKindleでprime readingであったため
2.評価されている人たちの共通点を理解したかったため
3.AI分析という言葉に惹かれたため
と他にも表紙の帯に書かれていた言葉など色々ありますがざっくりはこの辺りです。
本の紹介
この本は、タイトルの通り、様々な会社のトップ5%社員のデータをAIと専門によって分析して、共通点や残りの95%社員との違いを抽出しそれらについて紹介しています。
この本を読むことで、私は自分の現状とトップ5%社員との考え方や行動の違いを理解したり、5%社員と自分が似ている部分を理解できました。また、どういったことで自分が会社に貢献できているのか改めて考えるきっかけにもなったかと思います。
気になった点
読んでいて、一番感じたことはトップ5%社員の習慣に納得感があったことです。
誰も真似できないような無茶な習慣や思考はこれといってなく、「当たり前の考え方」や「その習慣は確かに大事だ」といった、特に新しい発見がたくさんあったとかではなく、多くの習慣に対して納得するものばかりでした。
しかし、実際に自分がここに記載していることを実行できているのかと問われれば、答えはNoです。トップ5%の社員は当たり前を意識して実行できているという共通点が読んでいて自分は感じたことでした。
印象に残った点
納得感のある習慣が大半ではありましたが、その中でも特に印象に残ったことを3つ紹介します。
1.「5%社員」の87%が「弱み」を見せる
タイトルを読んだ時はそんなにみんなが弱みを見せているのか?と疑問に思いました。自分の認識ではトップで活躍するような社員は知識も経験もあるため、自分に自信があります。そのため、トップ5%社員は他人に自分が無能と思われないように弱みなどは見せないと思っていました。
しかし、読んでいると弱みを見せている人の方が仲間から慕われるとあり、納得しました。弱みとタイトルでは記載していますが、謙虚で真摯な姿勢を持っているのがトップ5%社員なのだとその後に書いています。自分がわからないことに当たった時は、質問をし、わからないところをそのままにしない、といった真摯な姿勢が上司からの信頼や部下からの尊敬につながるとあり、印象に残りました。
2.95%社員は問題が起きたらすぐ解決策を考える。
これは自分がよくやりがちなことだったため印象に残りました。
問題が起きた時、すぐにどうすればこの問題を解決できるのか考えてしまいます。思い付きで手当たり次第行動して、うまくいくこともあればうまくいかないことが多々ありました。
ですが、5%社員はまず問題の本質を捉えポイントを整理し、その上で解決を試みるそうです。また、課題を解決するための型を持つことで問題に対する解決方法を蓄積し、即時解決や再発防止に努めることができるとあります。
ついつい、すぐに問題解決をしようとしてしまいますが、問題の分析をし、本質を見極めてから解決策を探すといった型を持てるようにしたいと思えました。
3.トップ5%社員は、まず単独行動する
3つ目は単独行動をするですが、この章で印象に残ったことはなぜ単独行動をするのかといったことではありません。単独でしている行動に印象が残っています。
なぜ単独行動をするのかと言った点については、一人で行動した方が早く結果を出せるからとあります。なのでタイトルを見た時は特にこれといって印象に残るといったことはありませんでした。
ここでは、トラブル対応を例に単独行動の話をしているのですが、トップ5%社員が単独行動をとってした行動がリスクに対する解決策を複数用意するためだったのです。これのどこに引っかかったのかと言うと、単独行動をするのはトラブルを早く解決するためだからだと思っていたからです。この本でも問題を深刻化する前に手を打てとあったり、初動が大事だとあります。
ここが印象に残ったのは、先ほどのトップ5%社員は問題の本質を捉えてから行動に移るというのが、この章を読んで紐づいたからです。トラブルが発生した場合、どうしても視野が狭くなり、一つの解決策で急いで対応しようとしてしまいます。ですが、トップ5%社員は単独行動することでスピードも大事にしつつ、複数の解決策を用意するということに衝撃を受けました。
最後に読んだ感想
トップ5%社員の行動・考え方は大半が自分も認識としてはあることでしたが、この本を読んだことでより理解することができました。
自分にはなかった考え方・習慣もありとても参考になります。今の自分とトップ5%社員との差がどれくらいなのか測るのに役立つかと思いますので、より成果を上げたいと思っている方はぜひ読んでみてください。