はじめに
前回のおすすめ設定やショートカットに続き、
Tera Termを初めて触る方向けに、おすすめの小技を紹介したいと思います。
おすすめ小技
・ブロードキャストコマンド
・ウィンドウのカラー変更
・自動的にウィンドウを閉じないようにする
ブロードキャストコマンド
ブロードキャストコマンドについて説明します。
ブロードキャストコマンドを使用することで接続しているウィンドウを選択し、同時にコマンドを送信することができるようになります。
ブロードキャストコマンドは上部タブの「コントロール」から「ブロードキャストコマンド」を選択することで使用できます。
下記画面が表示され、現在接続しているウィンドウが下に表示されます。
ブロードキャストコマンドを送信したいウィンドウを選択し、上のコマンド入力箇所に文字を入力することでコマンドが送信されます。
「リアルタイム」を有効にすることでコマンドが即時反映されますが、無効にすると「送信ボタン」をクリックするまで反映・送信されません。
そのため、適宜状況に合わせて「リアルタイム」の有効無効を使い分けてください。
ブロードキャストコマンドはログ取得などで複数の機器に接続し、同じコマンドを入力する必要がある際に利用することで作業の効率化が見込めます。
詳細はTeraTermヘルプの「Controlメニュー」→「Broadcast command」にてご確認ください。
ブロードキャストコマンドの説明は以上となります。
ウィンドウのカラー変更
ウィンドウのカラー変更について説明します。
カラー変更をすることで作業時に複数のウィンドを開いている際、作業ミスを減らすことが見込めます。
ウィンドウのカラー変更は上部タブの「設定」から「ウィンドウ」を選択することでメニューが表示されます。
ウィンドウの設定画面にて、画面下のカラーで設定変更を行います。
例として、背景を選択し赤を増やすことで下記のように背景が赤くなります。
※設定は画面右上の「OK」をクリック後に反映されます。
ウィンドウの設定は1つずつ設定できるため状況に合わせて色を変えることで、操作する機器を間違えるリスクを減らすことが出来るかと思います。
画面下の「常に標準の背景色を使う」を有効にしている場合、接続が途切れると設定も消失してしまうため、次の「自動的にウィンドウを閉じないようにする」を一緒に使うことで作業の効率化を図ることが出来るかと思います。
ウィンドウのカラー変更の説明は以上となります。
自動的にウィンドウを閉じないようにする
自動的にウィンドウを閉じないようにする方法について説明します。
機器によって自動ログアウト(セッションタイムアウト)が設定されていることがあるかと思います。
ログアウトしたときにTeraTermも同時に終了するようにデフォルト設定がされているかと思いますので、その設定を無効にする方法を説明いたします。
「TCP/IP設定」の画面が表示されますので、中央にある「自動的にウィンドウを閉じる」を無効にします。
これにより、機器との接続が途切れてもTeraTermが終了することがなくなるため、ログが途中で途切れたり、ウィンドウのカラーを再度変更したりといったことがなくなります。
自動的にウィンドウを閉じないようにする方法についての説明は以上となります。
最後に
今回は作業時に役立つ設定や小技を紹介しました。
これら以外にもSSH転送やマクロなど作業時に役立つ設定や小技はたくさんありますので、是非調べてみてください。
今後、TeraTermにたくさん触れる方の参考になれば幸いです。