最近健康のためにたくさん歩いているのですが、せっかくなのでオーディオブックで技術書を聴きながら歩くことにしました。
定番のオーディオブックといえば Amazon の Audible だと思いますが、技術書が少ないためあまり読みたい本がありませんでした。
代わりの方法を探していい感じにできたので記事にしました。
記事の対象者
- iPhone を使っている人
- 歩きながら技術書の読み上げを聴きたい人
やり方
O'Reilly Learning Platform のサブスク登録
まず O'Reilly Learning Platform に登録していることが前提となります。
Audify はブラウザのテキストを読み上げることが可能なため、ブラウザから書籍を読める O'Reilly Learning Platform の書籍を読み上げることが可能です。
年間購読料が約500ドルと高いのが難点ですが、数万冊に及ぶ技術書を読むことが可能で、アーリーアクセスもできるためエンジニアにおすすめです。
僕の場合は会社がサブスク登録してくれているので自己負担無しで使えています。
Audify のインストール
iOS 版はApp Store、 Android 版は Google Play からインストールします。
読み上げ方
Audify で読みたい書籍の URL を入力して再生するだけです(Audify 経由で O'Reilly にログインする必要があります)。
気に入っている点
- 操作がシンプルなこと
- 見れば誰でもわかるくらい簡単です。
- 再生スピードを変更できること
- 0.33 倍から 3.00 倍まで細かく調節することが可能です。
- ピッチを変更できること
- そのままの声の高さにもできるし高くしたり低くしたりの調節が可能です。
- 声を変更可能なこと
- 男性の声や女性の声をいくつかの選択肢の中から選べます。
- 個人的にはデフォルトが聞き取りにくかったので男性の声の Hattori(ja-JP) に設定しました。
- バックグラウンド再生できること
- スマホをスリープ状態にしていても再生できます。画面がついたままだとポケットに入れっぱなしにしてご操作されてしまうことがあるのが懸念ですがその心配がいりません。
- 読み上げ中のテキストがハイライトされること
- 聞き逃したり図を見ないとわからない部分については一度立ち止まって読むのですが、このときにどこを読み上げているのかすぐに分かります。
- URL など読み上げるかどうかを選べること
- URL, カッコ内, 上付き文字などをスキップする設定が可能です。
使い勝手が悪いと思っている点
- 図が見れないこと
- オーディオブックなので当たり前ですが図は見れません。図が多い技術書だとこの方法で聞くのは難しいと思います。
- 表の読み上げが分かりにくいこと
- 文中に表が出てくる場合、左上から右に順に読み上げていきます。正直何を言っているかわからなくなるため、一度立ち止まってスキップするか、我慢して聞き流す必要があります。
- 発音が時々分かりにくいこと
- 機械音声なので発音やイントネーションが時々おかしいです。
上記のような使い勝手の悪さは感じていますが、オーディオブックのように使う以上はしょうがないと思っています。
他の使い方
技術書を読むために O'Reilly Learning Platform を前提としましたが、Web ブラウザから見れるテキストならなんでも読み上げられます。
公式ドキュメントや技術ブログを読み上げるのも技術力向上に良さそうだと思いました。
また僕はまだ試していませんが PDF や ePUB もいける(Audify 経由でダウンロードする)ようなので、そのフォーマットで手に入る本は Audify で読み上げることができます。
実は翻訳機能がついていますが、 O'Reilly Learning Platform においては URL が変わった結果、ログインを要求されてしまい、実質使うことができませんでした。
英語のリスニングが苦手な僕にとって日本語訳したうえで読み上げてくれたら楽だったのでその点は惜しかったです。
英語の記事には使えそうです。
他のアプリの読み上げについて
Safari や google アプリから読み上げられるという情報を見かけたのですが、読み上げ機能を使うことができませんでした。
また Android なら別の方法があるかもしれません。
参考になりましたら幸いです。