#はじめに
東京工芸大学工学部電子機械学科大海研究室のインです。
ArduinoとMAX30102センサでSpO2(酸素飽和度)の計測をしてみたので報告します。
グローバルに新型コロナウイルスの感染が拡大する中で生活にも影響が出ています。感染の可能性があり、症状が現れても、なかなか検査が受けられない状況にまたなるかもしれません。新型肺炎患者が自宅療養となることもあります。患者の健康状態や症状の変化を迅速に把握するため、自宅で小型パルスオキシメーターでSpO2が計測できれば安心します。SpO2は96%以上あれば少なくても軽症であると判断でき1、コロナの重症化の早期発見に有効な医療機器となると考えています。
#使用したもの
- Arduino uno (model R3)
- MAX30102
- ブレットボード
- ジャンパワイヤ
- PC
#組み立て方法
回路の構成は以下のとおりです2。
#プログラム
Arduino IDEで以下のSparkfun社のライブラリを使用しました。
ライブラリはArduino IDEで以下のようにしてインストールしました。
1.「Tools」→「Manage Libraries」と進む。
2.検索バーに「max30」と入力する。
3."Sparkfun MAX3010x Pulse and Proximity Sensor Library"をインストールする。(ここではVersion 1.1.1)
使用したプログラムコードはsparkfunのサンプルコードで、Arduino IDEのメニューの
「File」→「Examples」→「Sparkfun MAX3010x Pulse and Proximity Sensor Library」の中にあるExample8_SPO2です3。
#出力確認
Arduino IDEのシリアルモニタに出力された、自分のSpO2を測定した結果を以下に示します。見辛いですが、右から2つ目のSPO2の値から98%になっていることが分かります。
指を押してから穏やかなSpO2値が出るまで45秒以上かかりました。今後は測定速度や精度、測定のしやすさ、配布方法などについて検討していきたいです。
#参考資料
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新型コロナウイルス感染症診療の手引き第6.0版, p.34: https://www.mhlw.go.jp/content/000851077.pdf ↩
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Amazon.co.jpのMAX30102のページ:https://amz.run/52rC ↩
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プログラムコード:https://github.com/sparkfun/SparkFun_MAX3010x_Sensor_Library/blob/master/examples/Example8_SPO2/ ↩