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OCIの仮想マシンのBlock Volumeを縮小する

Last updated at Posted at 2022-11-29

はじめに

「先日お客様より運用中の仮想マシンにアタッチしているBlock Volumeをあまり使っていないのですがサイズを小さくできませんか?」とご質問を受けました。そのため今回はその質問を実現する運用方法を考えて実施してみたので紹介します。

目次

1.Block Volumeのサイズ変更
2.今回の構成
3.注意点
4.移行の実施
5.参考ドキュメント

1.Block Volumeのサイズ変更

Block Volumeについての拡大・縮小についてはOracleにてBlock Volumeの詳細資料に記載があります。
image.png
[参照]OCI技術資料 : ブロック・ボリューム 概要

オンライン・オフラインともにOCI上から拡大については機能として存在しています。縮小については原則不可となっておりOCI上からはできない仕様となっています。そのため今回はサーバー内のストレージ設定での縮小を実施していきます。

2.今回の構成

実施していく運用方法は下記となります。サーバ内でのストレージ間のデータの移行となり、運用中Windows Serverに空き容量分を削ったBlock Volumeをアタッチして既存Block Volumeのデータをコピーします。その後Block Volumeの再設定と150GBの既存BLock Volumeを削除することで実質BloCk Volumeを縮小したことになる手順です。
image.png

3.注意点

今回の方法はサーバ内のデータはすべてコピーできる前提としてデータの紐づけやストレージの権限、バックアップも再設定が可能なサーバである前提で実施しています。そのため、実際に試す場合は先ほどの事項に注意し自己責任で実施をお願いいたします。

4.移行の実施

OCIのコンソールから[ストレージ]→[ブロック・ボリューム]で選択します。
image.png
[ブロック・ボリュームの作成]を選択して必要な分のみのボリュームサイズを入力した後[ブロック・ボリュームの作成]を選択します。
image.png
運用中の[Windows Server]を選択します。
OCIのホームに戻り[コンピュート]→[インスタンス]を選択します。
image.png
インスタンスで下の方を見ると「アタッチされたブロックボリューム」があるので選択します。[ブロックボリュームのアタッチ]を選択します。
image.png
アタッチするボリュームを選択します。それ以外はデフォルトのままで大丈夫です。そのまま「アタッチ」を選択します。
image.png
アタッチが完了したら右側にある点3つのアイコンクリックし、「iSCSIコマンドおよび情報」を選択します。
image.png
IPなどの情報が参照できます。 ここのIPとポートはサーバ内で利用するためコピーしてメモ帳などに貼り付けます。
image.png
windowsインスタンスにRDPで接続するためVCNのセキュリティリストにRDPのポート許可をしておくことを実施しておいてください。
image.png
RDP接続でWindowsインスタンスにサインインします。
image.png
WindowsサーバにRDP接続したら Block Volumeを接続するためサーバーマネージャーを開き「ツール」から「iSCSIイニシエーター」を選択します。
image.png
検出タブから「Discovery」を選択します。
image.png

先ほどメモしたブロックボリュームのIPとポートを入力し「OK」を選択します。
image.png
Addressが追加されたのが確認できます。
image.png
「検出されたターゲット」に表示されたブロックボリュームを選択し、「Connect」を選択します。
image.png
そのまま「OK」を選択します。
image.png
DefaultからConnectedにStatusが変化したことが確認できます。これで接続は完了です。
image.png
次にVolumeを割り当てるため サーバーマネージャーの「サーバ」>「ディスク」を選択します。
image.png
接続されたディスクから新しいドライブを割り当てるため、 ボリュームの中で右クリックし「New Volume」を選択します。
image.png
[next]を選択します。
image.png
サーバとディスクで、先ほどアタッチしておいたディスクを選択し、「Next」 を選択します。
image.png
確認警告がポップアップされますがそのまま「OK」を選択します。
image.png
ディスク容量のうち何GBを利用するか聞かれるので設定します。 ここでは100GBアタッチしたディスク全部を新しいドライブにするつもりなので このまま「Next」を選択します。
image.png
今回は移行後ストレージを分かりやすくするためxドライブではなくsmallというドライブ名で入力しています。
image.png
ファイルシステムの設定もそのまま「Next」 最後に確認画面が表示されるので「Create」を選択します。
image.png
すべて完了したら、「Close」を選択します。
image.png
次に新しく作成したSmall100GBディスクに既存の150GBディスクのデータをコピーしていきます。
image.png
無事コピーが完了しました。
image.png
コピー後の状態はDisk Managementを開くことで確認できます。
image.png
最後に既存のBlock volumeを削除していきます。サーバーマネージャーをもう一度開き「ツール」から「iSCSIイニシエーター」をクリック
image.png
既存のBlock Volumeを選択し[Dissconnet]を選択します。
image.png
警告が出るので[Yes]を選択します。
image.png
無事切り離されました。
image.png
[Favorite Targets]項目から[Remove]を選択します。
image.png
[Volume and Devices]項目から対象ボリュームを選択し[Remove]を選択します。これで安全にOCIコンソール上からデタッチができるようになります。
image.png
[エクスプローラー]→[This PC]より最初のドライブが消えたことが確認できます。
image.png
RDPを切断し、OCIコンソールを開きます。「コンピュート」をクリックし、「コンピュート」で、先ほどの「インスタンス」を選択します。
「インスタンスの詳細」ページで、「アタッチされたブロック・ボリューム」を選択します。
デタッチするボリュームの横にある「アクション」メニューをクリックし、「デタッチ」を選択します。
image.png
[ボリュームのデタッチ]を選択します。
image.png
ブロックボリュームがデタッチされたことが確認できます。
image.png
デタッチしたBlock Volumeを確認するため、[ストレージ]→[ブロック・ボリューム]を選択します。
image.png
今回はもう利用しないため「アクション」メニューをクリックし、「終了」を選択します。
image.png
警告画面で再度[終了]を選択します。これでBlock Volumeサイズの縮小の完了です。
image.png

5.参考ドキュメント

下記ドキュメントに公式手順の記載があります。
ブロック・ボリュームのアタッチ
Windowsインスタンスへのブロック・ボリュームの接続
ブロック・ボリュームのデタッチ
インスタンスのブロック・ボリュームの切断
LinuxインスタンスへのBlock Volumeのアタッチと接続
Block Volumeをバックアップする

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