Copilot AgentのThinking Tool
VSCodeの「設定」で「Github Copilot」と調べると出てくる、「Thinking Tool」 をご存知でしょうか?
VS Code 1.99 のリリースノートによると、Agent Mode に「Thinking tool」が追加され、任意のモデルに対し“ツール呼び出しの間に考える機会を与える”ことで、製品内の複雑タスクや SWE-bench での性能が向上すると説明しています。
この設定を true
にすると、GitHub Copilot の Agent モードが “思考プロセス” を内部に挟んでから応答を生成する「思考ツール」が有効になります。
より複雑なタスクに対して深く考えながら対応できるようになり、結果として生成されるコードやアクションの品質が向上します。
特に複雑なAgent作業で有用です(トークン消費量は上がるかも?)。
「Claude Thinking」モデルと何が違うの?
これはClaudeなどに見られるThinkingモデルと何が違うの?という話ですが、
それらはモデル側の機構であるのに対し、このThinking ToolはCopilot 側のエージェント機構です。
つまり、“モデルの内部モードを強制する”ものではなく、ツール実行の前後に計画・下ごしらえの思考ターンを差し込む設計となっております。
既存のClaudeなどのモデルと組み合わせることで、複雑タスクでの段取りがより安定しやすいというわけですね。
使い所
私の体感ですが、複数ファイルに跨る修正、段取りやサブタスク分解が必要なコーディング、Agent Mode の #usages や #fetch 等のツール連携を伴う重めの操作などで特に有効化のメリットを感じています。
単発の Q&A、軽量な補完や素早い応答を重視する場面でまでONにする必要はありませんが...、そこまで速度を重視する場面でなければ、常時ONでも大丈夫そうですね。
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