2022/11/19 追記
残念ながらHerokuの無料プランは廃止されたようですので、こちらの記事の内容はすでに適用されません。
無料で試せて月額固定ならHerokuがおすすめ
最近、Herokuを使って趣味のアプリ開発をしています。
Herokuは無料プランがあり、どれだけ利用できるのかやその制限について調べてみました。
私の場合、趣味レベルの話ですが、企業で製品開発されている方の参考にもなればいいなと思っています。
また、Node.jsで利用できるレンタルサーバーがなかなか無い為(VPSとかになってしまう)
実は、貴重なのではないかなと思っています。
主に利用するDynoは、GitまたはDockerで簡単に自動デプロイができますし、
別のクラウドに移行する際も、コードベースはそのまま使いやすいです。
Dynoとは、アプリケーションを動かすことができるコンテナプラットフォームで、いくつかタイプがあります。
- web dyno - Webアプリケーションを動かせるコンテナ
- worker dyno - web dynoなどが受けたリクエストを流したりして、処理を行ったりするコンテナ
- one-off dyno - バッチ処理など、1度きりの処理のためのコンテナ
趣味のブログなどであれば、web dynoのみで十分です。
では、プラン(2019年5月4日現在)を紹介させて頂きます。
Freeプラン
Dynoの場合
まずは、Dynoのフリープランです。
無料枠
クレジットカード登録なしで550時間/月、登録した場合は1000時間/月の分だけ無料で利用できます。
無料で利用できる時間は、1アカウントに対して割り当てされます。
その為、1アカウントで2個アプリケーションを運用する場合は、合算になることに注意してください。
時間の消費とスリープモード
web dynoは、30分以上アクセスが無いとスリープ状態になります。
有難いことに、スリープ状態の間は、無料枠は減りません。
そのあとアクセスが来た場合にコンテナが立ち上がるので、多少時間がかかります。
常時起動したいのであれば、Webモニタリングサービスで、30分毎にリクエストを送ったりする方法がとれます。
UptimeRobotは、5分ごとであれば無料で利用できるようなので、オススメです。
worker dynoに関しては、常時立ち上がる仕様なので、月まるごと動かすと24*31=744時間の利用になります。
単体で利用する用途はないかもしれませんが、要注意です。
one-off dynoは、処理が流れている間のみとなります。
アプリの停止はできない模様
使っていないDynoを無課金のまま停止させる方法は、見つかりませんでした。
メンテナンスモードがありますが、それを利用した場合でもアクセスがあれば課金は発生してしまいます。
(メンテナンスページのホスティングは続いているイメージです。)
なのでアプリを増やす際は、気を付けましょう。
無料枠を超えた場合
無料枠を超えると、アプリは停止し、利用できなくなります。
なので、クレジットカードを登録しても、勝手に課金はされないので安心してください。
また80%と100%で、メールによる通知が来るので、それに応じてプランの変更を検討しましょう。
無料で始められる製品
無料のプランが用意されている製品を一部リストアップしました。
これらは、すべてAdd-onという形で提供されていて、簡単に追加することができます。
基本的に、環境変数にURL等がセットされるようなので、
ローカルはDockerコンテナを利用し、開発・ステージング・本番とDynoを分けることで、
いちいち環境ごとに設定を分ける必要が無くて楽です。
その他のプランの場合
無料プラン以外についても少し説明します。
課金計算
基本的に、月額固定の秒割りになります。
そして、稼働時間の定義は、CPUが使われている時間ではなく、Dyno等のリソースが立ち上がっている時間になります。
例えば6月10日にアプリを削除した場合、月額料金の3分の1が費用になります。
(秒割りなので、もう少し細かいかとは思いますが)
基本的にというのは、Heroku Enterpriseには適用されないという点です。
プライベートクラウドなどの利用については、別の料金体系となります。
詳しい情報は、こちらにあります。
スケールについて
Standard以上であれば、スケールアウトが可能になります。
ただ、Standard以下はマルチテナントの為、スケールアップはProfessional以上になります。
最後に
無料で始められるのは、社内で始める分にも強味が大きいですよね。
またHerokuの場合、面倒なインフラやアプリのデプロイは、オートメーション化されているため、開発に注力しやすいです。
公共サービスや金融でも使われているSalesForceによって運用されていることも大きな強みです。
東京リージョンも用意されています。
また、さくらのレンタルサーバーから、Herokuに切り替えた方がいるようなので、その記事を紹介させて頂きます。
AnosideをさくらのVPSからHerokuに移した話
Herokuの回し者みたいになってしまいました(笑)が、非常におすすめです。
ぜひ、これを機に利用を検討してみてはいかがでしょうか。