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汎用的に使えるPythonプロジェクトのテンプレートを作成しました

Last updated at Posted at 2020-04-14

Pythonをよく使うのですが、毎回毎回同じようなコードを叩いて環境を構築していました。
これがかなり時間かかる&使う部分は同じなので、汎用目的に使えるプロジェクトテンプレートとしてリポジトリを公開しました。
https://github.com/odrum428/python_setup

目的

Pythonプロジェクトを始めるときに、CIやドキュメント周りなど、いつも同じようなコマンド入力して作ってました。

Pipenv使ってプロジェクト初期化して、CI定義して、テストとlint入れて、Sphinxでドキュメント化みたいな感じです。

これらを整えるのに毎回そこそこ時間がかかっていたので、どんなPythonプロジェクトでも使える構成を目指してプロジェクトのテンプレートを作成しました。

分析、アプリ、モデル生成でも一応対応可能に作ってあります。

構成概要

パッケージ

パッケージや環境諸々管理にはpipenvを使用しています。
これら管理ツールについては以下の記事がまとまっているので、参照されるといいかと思います。
Pythonのパッケージ周りのベストプラクティスを理解する

現状ではpipenvを使い、諸々の設定管理をsetup.pyとsetup.cfgで行うのが最適だと思います。
使ってみた感じ、かなり管理や構築は楽になりました。

今回作成したプロジェクトで使っているパッケージ等をまとめました。

  • isort
  • flake8
  • Sphinx
  • pytest
  • sphinx-rtd-theme

基本のlint系として、パッケージのimportなどを整えるisortとコードスタイルを整えるflake8を導入しました。
これ以外にもyapfなどもありますが、標準であるPEP8を採用し、とりまわりのいいflake8にしました。こちらはエラー箇所のコードが表示
されるように設定を行っています。

テストにはpytestを採用しました。
正直pythonのテストはpytestを使っておけば、まず問題ないと思います。標準のunittestよりもpytestの方ができることも多いし、取り回しも良いです。

また、このテンプレートでは、Sphinxを用いたドキュメント生成を行っています。
ドキュメントはtestsフォルダ内で定義されたテストコードやdocstringから生成されます。
テストケースのみからドキュメントを生成することで、積極的にテストケースが書かれ、かつドキュメントも充実していくことを目指しています。
ドキュメントのテーマには sphinx-rtd-themeを使用しています。

CI

Circle CIを用いたCIも導入しています。
コードのスタイルを保つためにisortflake8によるLintを実行し、pytestを用いてテストコードを実行します。
複数バージョンのテスト実行を可能にするtoxやテストをランダムにするpytest-randomlyなどは汎用的には使用しないので除外しています。

また、これらに加え、ドキュメントの自動更新も実装しました。
testsフォルダに更新があった場合は、CIでドキュメントを更新してGitのコミットまでを行うようにしています。

  is_docs_update:
    steps:
      - run:
          name: check tests folder is updated
          command: |
            if [[ ! $(git diff --diff-filter=d --name-only HEAD | grep tests/ ) = '' ]]; then
              echo "build and deploy"
            else
                echo "no need docs update"
                circleci step halt
            fi
      - run:
          name: make rst file
          command: |
            pipenv run sphinx-apidoc -f -o docs/ tests/
      - run:
          name: make html
          command: |
            pipenv run sphinx-build -a ./docs ./docs/public
      - run:
          name: git push
          command: | 
            git config --global user.email oxkeita@gmail.com
            git config --global user.name odrum428
            git add -A
            git commit -m 'updating docs [skip ci]'
            git push origin HEAD

ファイル構成

以下にファイル構成を示します。

 ├ .circleci/
 ├ .envrc
 ├ .github/
 ├ .gitignore
 ├ docs/
 │  ├ Makefile
 │  ├ conf.py
 │  ├ index.rst
 │  ├ make.bat
 │  ├ modules.rst
 │  ├ public/
 │  └ tests.rst
 │
 ├ src/
 ├ tests/
 ├ LICENSE
 ├ Pipfile
 ├ Pipfile.lock
 ├ README.md
 ├ setup.cfg
 └ setup.py

簡単にソースとテスト、ドキュメントに構成を分けました。

アプリコード、機械学習、分析コードなどはすべてsrc内で、それぞれいい感じに管理。それと同じファイル構成でテストコードを書く。
テストコードからドキュメントが生成される。みたいなイメージです。

ここから用途に合わせて、拡張させていけばよいと考えています。

パッケージや諸々の設定はsetup.cfgで行います。
こうすることでかなりコードが簡素化でき、以下のように書くことができます。

setup.py
from setuptools import setup

setup()

設定の実質的な中身はsetup.cfg内で設定します。

[metadata]
name = sample-package
version = '1.0'
auther = Keita Mizushima
auther_email = oxkeita@gmail.com
description = sample repogitory of python
description-file = file: README.md
url = http://example.com
license = MIT
license_file = LICENSE

[options]
install_requires=
packages = find:

[flake8]
show_source = True
max-line-length=120
max-complexity=15

使い方

シンプルにこのリポジトリをベースに新しいプロジェクトを登録するだけです。
1.GitHubのリポジトリを作成する。

今回はnew_projectというリポジトリを作成しました。
image.png

  1. このリポジトリを元に、新しいプロジェクトを開始する
git clone git@github.com:odrum428/python_setup.git new_poject
cd new_project
git remote set-url origin git@github.com:user_name/new_project.git
git push origin master

これでこのリポジトリを引き継いだまま、新しいプロジェクトが作成できた。

3 pipenvをinstallする。

pip install pipenv

おまけですが、direnvを使うと仮想環境間を自動で切り替えてくれるので、おすすめです!
いちいち環境をactivateする必要がなくなります。
https://github.com/direnv/direnv

まとめ

今後も環境が変わるたびにアップデートしていこうと思っているので、構成に困ったら使ってみてください。
また、リポジトリへのPRやまさかりもいただけると嬉しいです。

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