はじめに
私は元薬剤師のフロントエンドエンジニアです。スタートアップのWeb系自社開発企業で働いています。
2023年9月に薬剤師から転職し、今月で10ヶ月が経ちました。2月にOJT研修を卒業し、最近では後輩もできました🎉
この記事では10ヶ月間を振り返り、これからのライフプランについて考えてみたいと思います。実務経験を経て、エンジニアというキャリアをどう思っているのか。そして今後どのような道を歩んでいきたいのかをお伝えします。
私にとってプログラミングとは
私にとってプログラミングとは、「仕事をするための手段」 です。
多くの方が「技術が好き」、「コードを書くのが好き」という理由でプログラミングを学んでいると思いますが、私は仕事を進めるために必要だからプログラミングを学んでいます。技術にそこまで興味はなく、コードを書くこと自体はあまり好きではありません…
「それならエンジニアなんて辞めればいいのに!!」 という意見があるかもしれません。
実際、「エンジニアに向いていないかも…😢」と悩んだ時期もありましたが、辞めずに10ヶ月間続けてきました。
なぜエンジニアとしてのキャリアを続けているのか
エンジニアを続けている理由は、「エンジニアとして今の会社で働くことが楽しいから」 です。大きく2つの理由があります。
- スタートアップの自社開発企業が自分に合っていた
- エンジニアとしてプロダクトを作り上げることが楽しい
1. スタートアップの自社開発企業が自分に合っていた
前職で抱えていた不満
前職は従業員数約6,000名の大手調剤薬局チェーンで薬剤師として働いていました。1年ほど店長も務めました。主に2つ、会社に対して不満がありました。
- 向上心が失われやすい
- 現場の意見が会社に届きづらい
向上心が失われやすい
大規模企業はいい意味で安定しています。一方で、手を抜いて働いたとしても給与が下がることはほぼないため、「私がやらなくてもいいや」、「誰かがやってくれるだろう」というような考えを持ちやすいです。
また、頑張る人が評価されにくいという問題もあります。人事評価の最終決定をするのは、店舗での働き方を直接見ていない本社の人事部なので、評価が反映されにくいです。優秀な人材でもそれが評価されなければ「そんなに頑張らなくてもいいや」という気持ちになってしまい、向上心が失われやすいです。
現場の意見が会社に届きづらい
大規模企業では構造上、現場の意見が会社に届きづらいです。
店長として会議の運用方法や売上を上げるための施策について意見がありましたが、直属の上司に相談してから、その上に話が届くまでには時間がかかります。「そもそも誰に相談すればいいのかわからない」、「相談したところでどうせ変わらない」のような考えに陥ってしまいました。
スタートアップの自社開発企業の魅力
今の会社では薬剤師時代に抱えていた不満が全くありません🎉
スタートアップの自社開発企業が自分に合っていると思います。魅力は主に3つです。
- 社員全員が同じ方向を向いて働いている
- 上司に意見を相談しやすい
- 頑張りが評価される
社員全員が同じ方向を向いて働いている
スタートアップで働く場合、「会社が掲げるミッションに共感できるかどうか」 は重要です。今の会社では全員がこのミッションに共感しており、全員がそれを実現するために働いています。
前職の会社のミッションは、2年半も在籍していたのに知りませんでした。今は毎週会議でCEOが述べているので暗唱できます✨
「部活で全国大会出場を目指す!」のように明確な目標があるとチームとして努力しやすいです🏃♀️
上司に意見を相談しやすい
現在はエンジニアの先輩にもすぐに相談できますし、その上のCTO、さらにはCEOとも直接相談することができます。CEOとプロダクトのUIについて話し合ったり、仕事の進め方についての悩みをCTOと相談しています。
前職では社長と話したことは1度もなかったので、最初のうちは中々慣れず緊張していましたが、今は結構ガツガツ話せるようになりました🤭
上司に意見を言いやすいし、それを受けて検討してくれます。意見がプロダクトに反映されることもあります。スタートアップの自社開発企業だからこそ実現できていることだと思います。
頑張りが評価される
これは全てのスタートアップに共通しているかどうかはわかりませんが、今の会社では評価がしっかりと給与に反映されます。
実際に入社して10ヶ月という短期間で昇給することができました✨自分でも未経験で入社した当初よりは確実に仕事ができるようになったと思っていたので、それが実際に評価としてついてくるととても嬉しいし、もっと頑張ろうと思えます🔥
上司からは、さらに成長するためのフィードバックも頂けるので、次の目標も見えて向上心高く働き続けられます🎉
2. エンジニアとしてプロダクトを作り上げることが楽しい
スタートアップの自社開発企業が自分に合っていたとはいえ、「エンジニアでなくてもいいのではないか?」 という意見があるかもしれません。
実際私は別にエンジニアでなくてもいいのだと思います。私が感じている「仕事をする楽しさ」はエンジニアでなくても得られるかもしれません。ですが今は、エンジニアとしてプロダクトを作り上げることが楽しいです✨
先述の通りプログラミングが好きなわけではないので、エンジニアの仕事がコードを書くことだけだったら辞めていたと思います。
入社当初は、仕事の進め方もプログラミングもわからなかったので焦っていました。先輩にほぼ1日つきっきりで教えていただいていたので、「先輩の時間をとらせて迷惑をかけてしまっている」、「会社に貢献できていない」のが辛かったです。
転換期は入社して半年ほど経ち、OJT研修を卒業した頃です。徐々にプログラミングができるようになってきて、タスクをどのように進めていけばいいかがわかってきました。バックエンドチームや他の部署と連携して要件を詰めたり、開発部全体の進捗を考慮してプロジェクトの優先順位を考えるなど、自分で仕事をコントロールできていると実感できるようになりました。
OJT研修を卒業するまでの半年間の詳細はこちらの記事に書きました。
この後から仕事が楽しいと思えるようになりました。
エンジニアの場合、仕事をコントロールした上で最終的にプロダクトを作り上げることができます。様々な部署と連携してどのような機能を作るかを決めて、そこから実際にお客さんに届けられるものを自分で作れるのはエンジニアだけです🎉
右葉曲折を経て機能がリリースされ、お客さんからの感謝の声が届くと、とても嬉しく誇らしくなります。心の中で、「それ私が実装したの!!✨」と喜んでいます🤭
私は今の会社のメンバーと一緒に、エンジニアとしてプロダクトを作り上げるのが楽しいのでエンジニアを続けています。
これからのライフプランを考える
ここからは、エンジニアとして働いた10ヶ月間を踏まえて、ライフプランを考えていきたいと思います。
将来、どんな仕事がしたいか
私はコードをガリガリ書いて技術を極めていくことよりも、プロジェクト全体をコントロールして進めていくような仕事が楽しいと感じています。
学生時代も部長や生徒会長などリーダーを任されることが多く、薬剤師時代も店長を務めていました。その経験も活かして、リーダーとしてチーム全体を考えるようなマネジメント業務に携わってみたいです。
まずは今の会社で開発経験を積み、将来はEMやPMを目指したいと思います。
業務で必要ならコードも書きますが、書けなくてもいいです。
今はフロントエンドエンジニアとして仕事を進めるために、プログラミングを学んでいます。EMやPMにはまた違った能力が求められるはずなので、これからも学び成長していこうと思います。
また、分野としてはヘルステック企業がいいです💊
薬剤師として働いていたので、医療で人の役に立ちたいという気持ちが強いです。薬剤師とエンジニアのキャリアを掛け合わせて、患者さんや医療従事者の役に立つような仕事ができたら幸せだと思います。
今後のライフプラン
ここからはただの私の理想を書きます。
現在27歳。そろそろ結婚や出産などのライフイベントが発生するかも?という年齢になりました。
ライフイベントとキャリアを両立させるのは難しいのかもしれませんが、家族とのプライベートな時間を第一に、仕事も自分が楽しいと思えることを続けていくのが私にとっての理想の働き方です。
5年以内ぐらいに今の会社で産休・育休を経験する予定です。今のところ前例がないようで不安もありますが、今の会社が好きなのでできれば在籍を続けたいと思っています。
産休・育休後、ママさんエンジニアとして職務復帰します。今の会社で時短勤務をする予定ですが、フル出社なので育児との両立が難しいかもしれません。その場合はフルリモートの会社に転職します。有給が取りやすい環境がいいですね。
田舎が好きなので、庭付きの大きな家に引っ越したいです…ワンちゃんも飼いたい…🐕
終わりに
会社のミッションのため、お客さんにより良いプロダクトを届けるために、私はエンジニアとして仕事をしています。
10ヶ月間働いたことで、プロジェクト全体をコントロールして進めていくような仕事が楽しいとわかりました。今後転職するときは、自分がしたい仕事とマッチしているかどうかを考えて、キャリアを決めていきたいです。
昔から、何か人生で選択を迫られたときは「こっちの方が面白そう」という直感を大切にしてきました。薬剤師からエンジニアにキャリアチェンジしたときも、エンジニアの方が面白そうだったので挑戦しました。今後も面白い、ワクワクする方を選んで、進んでいきたいです。